流動比率とは、流動資産によって流動負債をどの程度返済可能かを見るための指標です。流動比率は貸借対照表の項目を使って、次のように計算されます。
流動比率 = 流動資産/流動負債
流動比率は200%以上が望ましいとされていますが、現実的に200%以上の企業は少なく、一般的には120%〜140%であれば健全であるとされています。
流動資産を見る場合には、現金化の目処が立っていない不良債権や不良在庫に注意をしておく必要があります。流動比率よりも厳しい指標として当座比率があります。
流動比率を改善するには、次のような方法があります。
@固定資産を減らし流動資産を増やす
(例)固定資産を売却によって減らし、換金により現金を増やす。
この方法は、バランスシートを肥大化させることなく流動比率を増やすことができるので、比較的デメリットが少ないといえます。
A固定負債を増やし流動資産を増やす
(例)長期借入金や社債を発行し、現金を増やす。
この方法は、短期的な改善方法といえます。なぜなら、借入金や社債は期日までに現金で返済する必要があるためです。また、収益性の改善がないとROAの低下を招きます。
B資本を増やし流動資産を増やす
(例)増資によって資本を増やし、現金を増やす。
この方法は、資本の肥大化を招きます。収益性の改善がないとROEが低下し、株主価値の減少につながります。
流動比率の望ましい水準が120%以上とはいえ、流動比率が100%を切るような企業も実際にはたくさんあります。ただ、流動比率が低い場合でも、金融機関の支援がしっかりしているような場合は、大きな問題ないと判断できます。
また、最近では余剰キャッシュの持ちすぎはM&Aの対象になることから、意図的に流動比率を低めにする場合もあるようです。
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