IRとはInvestor Relationsの略で、簡単に言うと上場企業が、投資家に対して必要な情報を提供することを表します。
上場企業が行う活動(特に財務活動)の理由を投資家に説明しなければ、投資家はその企業の活動が正当なものであるかどうかを判断できなくなります。
人は判断できないことには、お金を投じないので、説明が十分にされないと、投資家はその企業に資金を預けておくことに不安を感じ、株価は下落する方向になります。
そのため、IR活動を通じて企業活動の内容とその理由を的確に投資家に伝える必要があるのです。
■減配の場合
ある企業が何の説明もなく減配をしたとします。投資家はこのとき、真っ先に考え付くのが、「この企業は減配しなければならないほどキャッシュが不足しているのではないか」ということです。そう思われれば、株価は間違いなく下落するでしょう。(こうした、活動によって発するシグナルによって起こることをシグナリング効果といいます)
ところが、減配と同時に、「将来有望な事業に投資をするために一時的に配当を減らす」というIR活動を同時に行えば、少なくとも何も説明しないときより株価への影響は少なくなるでしょう。
■自社株買いの場合 自社株買いの場合は、次のようなシグナリング効果があります。
1.自社株が過小評価されている判断した
2.魅力的な投資先がない
何も説明がないと短期的には株主にとってプラスになる一方で、長期間成長が続かないのではないかと判断されてしまう可能性があります。
これも将来の成長戦略を説明した上で、あくまでも短期的に株主への資金還元策であるとIR活動で説明すると、後者のネガティブなイメージは幾分か払拭されるでしょう。
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