コングロマリットについて解説


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コングロマリットとは

コングロマリットとは、直接関連性のない事業を同時に展開している複合企業のことです。コングロマリットは旧財閥系のようなイメージと考えるとよいでしょう。

銀行、証券、保険という事業を複合化した企業のことを特に金融コングロマリットといいます。

コングロマリットには、企業規模拡大や、資源を多くの事業に投下することによるリスク分散のメリットがあります。その一方で、経営資源が分散化されて、個々の事業では競争力が低下するなどのデメリットがあります。これをコングロマリット・ディスカウントと言います


 ●コングロマリット・ディスカウント 

コングロマリット・ディスカウントが起こる要因をいくつか紹介します。

1.事業間で適切な資源配分ができていない
例えば、ある企業がA事業とB事業を経営していて、A事業は成長期で今後さらに投資が必要な分野、B事業はやや低迷していて今後は投資を縮小すべき分野にあるとします。

ところが、A事業で稼いだお金をA事業に再投下せずに、投資効率の低いB事業に投下するケースが多くなると、企業全体としては、A事業、B事業を個々に運営するよりも価値が下がってしまう結果となります。


2.多数の事業を抱えていると、アナリストが適切な評価を下しにくくなる
証券アナリストはたいてい、ある業種に特化した強みをもっていますが、コングロマリットだと多数の事業を抱えているため、アナリストが保守的な評価をしがちです。結果的にこうした評価が、市場の評価を下げる要因にもなってしまいます。


これらのデメリットを解消するための財務面でのリストラ策として、以下のようなものがあります。

<参考ページ>
スピンオフ  トラッキングストック  カーブアウト  LBO


 ●リスク分散に対する投資家の考え方 

コングロマリットには、多数の事業を抱えることでリスク分散できるというメリットがあります。しかし、投資家の立場からすると、このリスク分散は必ずしもありがたい話ではありません。

なぜなら投資家は、自由にポートフォリオを組めるため、自らの意思で様々な業種に投資をして、リスク分散を図ることができるからです。したがって、投資家にとっては、ひとつひとつの企業が最も強みを生かせる分野に特化することが望ましいわけです。

ウォーレン・バフェットも自らの投資基準にコングロマリットでないことを挙げていますが、それは上記と同じような観点に基づく判断です。


  
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