ブルウィップ効果ついて解説


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ブルウィップ効果とは

ブルウィップ効果とは、川上事業者になればなるほど、末端の需要動向の変化が増幅されて伝わることをいいます。

ブルウィップとは、牛(ブル)などの家畜用に使う鞭(ウィップ)のことで、ブルウィップ効果は、手元でわずかな力を加えるだけで、鞭がしなって大きな力が加わる様子から名付けられています。

■ブルウィップ効果の例
下の図は、原材料メーカー ⇒ 部品メーカー ⇒ 完成品メーカー ⇒ 卸売業 ⇒ 小売業というサプライチェーンの中で、最終の販売動向の変化が原材料メーカーの販売量(部品メーカーの生産量とも密接の関係がある)にどのような影響を与えることになるのかを例示したものです。



また、小売業者の販売量が、流通経路にある総在庫にどのような影響を与えるのかを例示したのが下の図です。(自社から見て、下流に位置する在庫のことをエシェロン在庫といいます。下図は部品メーカーから見たエシェロン在庫になります。)




(上図はいずれも変化の幅をイメージするために適当な前提を置いて計算しています。)


 ●ブルウィップが起こる原因 

ブルウィップが起こる要因には次のようなものがあります。

■川上事業者は需要変化に対して過剰に反応してしまう
川上事業者が恐れるのは、供給能力が足らずに欠品することと、過剰在庫を持ってしまうことです。したがって、わずかな需要変化に対して、どうしても敏感になってしまいます。

■最終顧客の需要動向が川上に伝わるのが遅い
川上事業者ほど最終顧客に直に接する機会が少ないため、需要動向が伝わるのが遅くなってしまいます。

■リードタイムがある
生産リードタイムが数日から数週間程度あると、どうしても現在の需要動向から、より不確定要素の高い将来の生産計画や購買計画を立てなければならないという問題もあります。


 ●ブルウィップを軽減させる方法 

ブルウィップを軽減させるには、川上事業者が最終顧客の需要動向を早く正確に掴むと同時に、注文を受けたら素早く生産することが重要になってきます。そのため、以下のような取り組みがブルウィップ効果低減に有効となります。

■SCM体制の構築
川上から川下までが協力して、不良在庫、機会損失の軽減に努める活動をSCM(サプライチェーンマネジメント)といいます。これにより、最終顧客の需要動向をリアルタイムに川上事業者へと展開することができます。

■川下事業を統合する
さらには、川下事業者を買収・合併などにより、例えば原材料メーカーが、完成品を作り、小売までできるようになれば、ブルウィップ効果の影響を最低限に食い止めることができます。

■生産リードタイムを短縮する
生産リードタイムを短縮することで、より近い将来の需要予測をすればよくなるので、需要予測の精度がUPします。


  
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