AMTULとは、消費者の購買決定プロセスのモデルのことです。AIDMAが短期的な購買行動を説明するモデルであるのに対し、AMTULは、長期的な購買行動を説明するモデルになっていて、AIDMAよりも各段階での顧客の状態が定量化しやすいようになっています。
AMTULの各プロセスでの顧客の状態、各段階での定量指標、マーケティング目標は次のとおりです。
プロセス |
顧客の状態
(定量指標) |
目標 |
認知
(Aware) |
商品やブランドを知っている。
(ブランドor商品再認率) |
認知してもらう。 |
記憶
(Memory) |
製品分野から商品名やブランドを連想できる。
(ブランドor商品再生率) |
覚えてもらう。 |
試用
(Trial) |
使ったことがある。
(使用経験率) |
試しに使ってもらう。 |
本格的な使用
(Usage) |
繰り返し使っている。
(主使用率) |
リピーターになってもらう。 |
固定客
(Loyalty) |
ファンになっている。
(今後の購入意向率) |
特典やポイント制度などで囲い込む。 |
■再認率
再認率とは、消費者が特定の商品やブランドを知っているかどうかを測る比率です。再認率は、「○○というブランドを知っていますか?」という問いで調査することができます。
■再生率
再生率とは、消費者が商品分野から、特定の商品やブランドを思い出す比率のことです。再生率は、「○○といえば、どんなブランドを思い出しますか?」という問いで調査することができます。
■参考
ご参考までに日経BPマーケティングによる2006年のブランド想起(再生率)調査の結果を以下に示します。
順位 |
企業名 |
再生率 |
1位 |
トヨタ自動車 |
36.4% |
2位 |
ソニー |
26.8% |
3位 |
シャープ |
13.3% |
4位 |
ホンダ |
13.1% |
5位 |
キヤノン |
12.9% |
資料出所:日経BPマーケティング「2006年度ブランド想起調査」
|
株式・経営用語 ア行
株式・経営用語 カ行
株式・経営用語 サ行
株式・経営用語 タ行
株式・経営用語 ナ行
株式・経営用語 ハ行
株式・経営用語 マ行
株式・経営用語 ヤ・ラ・ワ行
株式・経営用語 英数字
|