エージェンシーコストについて解説


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エージェンシーコストとは

エージェンシーコストとは、依頼主と代理人(エージェント)の利害不一致を放置しておくと発生する、または解消するために発生する費用のことをいいます。また、こうした問題のことをエージェンシー問題と言います。

エージェントとは、依頼主の仕事の全部または一部を代理で請け負う人のことをいいます。会社の場合、株主が依頼人だとすると、経営者はエージェントになり、経営者が依頼人だとすると、実際に実務をこなす従業員がエージェントになります。

この依頼人とエージェントの間には様々な利害の不一致が発生します。例えば、株主が経営効率すなわち高いROEを求めるのに対し、企業規模で報酬が決まる経営陣は効率性よりも規模を重視して、非効率な事業拡大を繰り返す場合が考えられます。また、経営者が従業員に対して長く会社に貢献して欲しいと思っているのに対し、従業員がスキルを身に付けて早々に転職したいと思っている場合もやはり利害不一致の状態です。

社会においては、こうした所有者と実行者が存在するケースでは、それを防ぐ手立てとしてコスト(エージェンシーコスト)が発生してきます。


 ●エージェンシーコストの種類 

■モニタリングコスト
例えば、株主が経営者の行動を監視できるような制度や組織作りです。こうした制度・組織を作ることで発生するコストをモニタリングコストといいます。報告会議や経営陣による部門の診断など、経営陣が従業員の行動を監視し測定するための仕組みもモニタリングコストになります。

■ボンディングコスト
経営者が株主の利益と相反していないことを示すために、情報開示や監査人による監査を受ける必要がでてきます。こうした自らの行動が依頼主の利害と一致していることを示すためのコストをボンディングコストといいます。従業員が、経営陣の意に反した行動をとっていないことを示す資料作成コストもボンディングコストになります。

■残余コスト
エージェンシーコストの中で、上記2つを除いたコストのことです。例えば、エージェントの意思決定が依頼主に不利益を与える場合が該当します。



  
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