おすすめの本(経営戦略)


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おすすめの本(経営戦略)

戦略策定プロセス解説(9冊)
新フレームワークの提唱(6冊)
ケーススタディ(5冊)
戦略策定〜実行までの物語(2冊)
その他(5冊)

 ●戦略策定プロセス解説 

■企業参謀 戦略思考とは何か

本書は経営戦略、戦略思考の古典と言える一冊です。30年以上前に書かれたにも関わらず内容は全く陳腐化していないのがすごいところです。

中期計画の立案ステップ、製品市場戦略の立案ステップの他、競争優位の構築の仕方を3種類紹介。競争優位の構築は、KFSによるもの、相対的なポジションによるもの、新機軸によるものという3種類を紹介していますが、これらは現代でも経営戦略の定石として使われているもです。

事業企画に携わっている方におすすめの一冊です。
■ストラテジック・マインド 変革期の企業戦略論

企業参謀と同様、30年前に書かれた本であるにもかかわらず全く古さを感じさせません。(個々の事例は古いですが、考え方・切口という観点での古さはないという意味です)

企業参謀が戦略立案に必要なプロセスを一通り解説しているのに対して、本書はKFSの絞り込み、戦略的三角関係(顧客、自社、競合)という視点で戦略構築のあり方を掘り下げた本です。企業参謀の理解をさらに深めるためにはうってつけです。

戦略構築を担当している方におすすめの一冊です。
■戦略策定概論

本書は戦略立案の必携本と言えるでしょう。本書は、大きく以下5つのポイントでまとめられています。

・戦略の定義
・分析のためのフレームワーク
・PMS(Product Market Strategy)の策定プロセス
・マーケティング戦略
・それらを支える機能別戦略(技術、生産、販売など)

各ポイントが、フレームワークできっちり整理されているのが分かりやすいです。

初版は95年とやや古いですが、内容は今でも色あせていない普遍的なものが多く、これからも十分活用できる内容です。
■事業戦略のレシピ

事業戦略の立案から各戦術への落とし込みまでのプロセスを描いた本です。本書では、戦略立案のプロセスを次のように分解しています。

1.現状分析
2.戦略オプション策定
3.オプション評価・絞込み
4.計画・アクションへの落とし込み

経営者、事業部長などのエグゼクティブはもちろん、経営企画や新規事業企画を担当する方も一度は読んでおきたい本だと思います。。
■戦略力を高める

戦略立案の指南書です。戦略×仮説を航海で目的地で辿り着くための海図に例え、海図を作るのに必要な4つの力(以下に詳細記載します)とその海図の作り方を紹介しています。

本書の最後に海図作成フォーマットが載っていますが、このフォーマットは自分で戦略立案する際のひとつのプロセスとして非常に役立ちます。これまで様々な戦略関連の本を読んで来られた方にとっても、新たな戦略立案パターンを増やす意味で役立つと思います。
■マッキンゼー:変革期の体質転換戦略

本書では世の中の構造変化に対して、企業がどう変わっていくべきかという提言をまとめています。発刊が1985年のため、生産や設計の外部活用など今となってはごくごく当たり前のことも書かれていますが、組織、人材面などソフトの部分は現在でも通じる部分も多いです。裏を変えせば、25年前に本書で提言されたことを実行に移すには高い障壁があるということの表れだと思います。(人の特性は今も昔も変わらないということでしょうか)

企業の構造改革を推進する方や、現状の企業体質を何とか変えていきたいという方におすすめの一冊です。
■大前研一 戦略論―戦略コンセプトの原点

本書は大前氏が1980〜90年代にかけてビジネス誌に投稿した論文をまとめたものです。

20年近く前に書かれたものであるにも関わらず、内容は現代に通じるものが多いです。

自社の戦略を考えるときに、本書に書かれている内容を一度読み返してみるとよいのではないかと思います。

日ごろから会社の戦略を考えている方に本書をおすすめします。
■マッキンゼー現代の経営戦略

本書はタイトルには「現代」と書かれていますが、1979年に発行されたもので、以前紹介した、ストラテジック・マインドや企業参謀と並んで古典とも言える本です。戦略に関する本は多数ありますが、本書はそれらの原点とも言えるもので、現代の経営戦略にも当てはまる6つの基礎的フレームワークが紹介されています。

<本書で紹介されているフレームワーク>
PMS(Product Market Strategy)
PPM(Product Portfolio management)
PIP(Profit Improvement Program)
OVA(Overhead Value Analysis)
SFM(Sales Force Management)
TPM(Technical Portfolio Management)
■戦略の原点

本書は経営戦略のコンセプトを実務レベルで活用可能なものに厳選し、戦略の基本という位置付けでまとめたものです。(本書の表現を引用すると枝葉を理解するための幹の部分にフォーカスをあてているということになります)
企業の成長目的に始まり、ファイブフォース分析などの外部環境分析やバリューチェーンなどの内部環境分析の手法、事業戦略の基本パターンを紹介。後半ではM&Aの概要や戦略の意思決定や実行の要諦にも触れていて、戦略立案から実行までの基本概念をコンパクトにまとめられています。
それぞれのコンセプトの説明は簡略化されているので、本サイトでも紹介しているような複数の戦略本を読んだ上で、もう一度基本に立ち返る際に適した一冊です。



 ●新フレームワークの提唱 

■ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する

発売当初は大きな話題になった本です。この本で興味深かったのは、戦略キャンパスの考え方や、既存の商品に「足す」、「付け加える」以外に「減らす」、「取り除く」という観点が重要だということ。

しかし、これらを実施できている会社はきっと少ないでしょう。なぜか?その業界の当たり前が、従業員や経営者にとって「大前提」になってしまっているので、既存の機能やサービスを「減らす」、「取り除く」という発想になかなか行き着けないからです。

エッセンスは本サイトにまとめています。(ブルーオーシャン戦略とは
■プレミアム戦略

本書では、プレミアムを「機能的価値(見える価値、上質感)に情緒的価値(見えない価値、作り手との見えない絆)の両方が高いもの」と定義しています。

この物あまりの時代では、いかにこのプレミアム感を築くかが重要になってくるわけですが、プレミアムは10年以上かけて作り込んでいくものだとしています。

そして、プレミアム戦略をとる場合は、たくさん売ろうとしない、作り手の主観に共感できるファンを作る、マーケティングではなくストーリーテリング(作り手の主観とこだわりをじっくり伝える)ことをポイントとしてあげています。

具体例も豊富で文章もまとまっていて大変読みやすい本だと思います。
■ビジネスロードテスト

本書は、新規事業を評価するための7つの評価軸であるセブンドメインズというフレームワークを紹介しています。具体的には業界(マクロ・ミクロ)、市場(マクロ・ミクロ)、そして経営陣(人的ネットワーク、成功要因を実現できる実行力、野心)という切り口によって、新規事業の成功度合いを測れると主張しています。

新規事業がアーリーステージで成功するために必要なことをここまで体系立てて解説している本は、他にはなかなか見当たりません。

ベンチャー起業や大企業で新規事業を立ち上げる方だけでなく、そうした事業を評価する側に立つベンチャーキャピタリストや経営陣などにもオススメの本です。
■デルタモデル ネットワーク時代の戦略フレームワーク

この本では、一貫して戦略立案から実行までを統合的にまとめたデルタモデルというフレームワークを紹介しています。

IT化が進んだ現在の企業戦略において、ポーターが提唱する業界構造やバリューチェーンに基づき立案あされる競争戦略論や、バーニーが提唱する内部資源に基づく戦略論では、限界がある。それを解決するのが、それぞれの良さを統合し、新たな概念を取り入れて作られたデルタモデルであるというのが本書の主張です。

従来の戦略論では論じられていなかった新たな示唆、考える視点を与えてくれる良書だと思います。大項目の小項目の構成がわかりやすいため、ボリュームの割に短時間で読めるのもよいです。
■異業種競争戦略

仮説思考の著者として有名な内田氏の書いた本です。事業連鎖の中で、それぞれの機能を担うプレーヤーが時系列でどのように変化してきたか?をわかりやすく記しています。加えて、戦い方のパターンや儲け方のパターンなどもいくつか紹介しています。

事業戦略やマーケティング戦略を立案している方におすすめの一冊です。
■逆転の競争戦略

チャレンジャー企業の立場に立ってリーダー企業が追随しにくい戦略をフレームワークによって体系化しています。

リーダー企業の強みと弱みが表裏一体であること、どういうことをきっかけにしてリーダーから転落していくのかということもまとめてあり、リーダー企業側の立場としても示唆のある内容となっています。

チャレンジャー企業にお勤めの方、リーダー企業を変革していきたい方におすすめの一冊です。



 ●ケーススタディ 

■経営戦略ケーススタディ―グローバル企業の興亡

優良企業の成功事例を簡潔にまとめた本です。

前半は、産業構造分析(5F)や資源ベース理論(RBV)、ポーターの事業戦略類型などの経営戦略のフレームワークをベースに各企業の事業戦略を解説。

後半は、国際戦略、インターネットビジネス、コーポレートガバナンスなどの観点から優良企業の事業戦略を解説。

シマノ、イケア、キヤノン、サウスウエスト航空、デル、サムスン、ファーストリテイリングなど、世界的に有名な優良企業を20社以上紹介。

それぞれの企業の成功要因をざっくり知る上では、非常に役立つ本だと思います。
■アクセンチュア流 逆転のグローバル戦略

国内市場が停滞・縮小している中で、グローバル市場における売上拡大は、多くの日本企業にとって重要な課題となっています。本書では、そうした課題の解決策のひとつを提言しています。

経営者や国際事業部門のスタッフとして、自分の会社をグローバルに成長できる企業へと変革していきたい方や、投資家としてグローバルに成長できる企業の判断基準を養いたい方に適した本だと思います。
■プラットフォーム戦略

本書では、企業と顧客、顧客同士、企業と補完事業者など、ビジネスに参加している者を乗せる土台であるプラットフォームの戦略的活用や利用方法について解説しています。

インターネットモール、オークションサイト、クレジットカード会社、ゲームメーカー、玩具メーカー、教育機関など様々な事例の中で、プラットフォームとして成功した例や、乗るべきプラットフォームを誤って急落した例などを豊富に紹介しています。

今のところ、プラットフォームという視点で体系的にまとめられた唯一の本だと思います。
■世界最強企業サムスン恐るべし!

家電や携帯電話の業界におけるメーカーと言えば、日本ではSONYやPanasonicになりますが、日本以外の国では、LG、SAMSUNG、ハイアールといった名前が出てくるのではないでしょうか。これは一度でも東南アジアや中国などに行ったことがある人なら十二分に実感できることだと思います。日本以外においては、韓国・中国企業の勢いは、日本企業をはるかに凌駕している状況だというわけです。

本書は、そうした企業のひとつSAMSUNGの創業から今日(5年前)の状況を綴り、成功のための転機や今日の成功要因を分析したものです。

本書は、グローバル展開している企業の戦略立案担当者におすすめの一冊です。
■BoPビジネス戦略 新興国・途上国市場で何が起こっているか

BOPとは、Bottom of the Piramidのことで、1人あたり年間所得が3000ドル未満の経済ピラミッドにおける底辺層のことを示します。世界の人口の72%、約40億人がこの層に該当するそうです。

少し前からこのBOPを対象にしたビジネスが注目を集めていますが、本書はそのBOPビジネスを豊富なバックデータと、P&G、フィリップス、コカコーラなどの事例を紹介

それらを体系的にまとめて、BOPビジネスの創造に向けたチェックリストを掲載。また、ローカルグロースチームの5原則を紹介するなど、BOPビジネスを本格的に始めようとする人に大きな示唆を与えてくれます。

新興国向けビジネスに取り組んでいる方におすすめの一冊です。



 ●物語 

■戦略プロフェッショナル シェア逆転の企業変革ドラマ

ミスミ社長の三枝氏が書いた、企業変革を題材にしたドラマです。三枝氏の実体験に基づいた内容なので、通常の戦略ノウハウを記した本に比べると、人間臭い部分を追体験できるようになっています。
(題材となっている医療機器販売会社は実在した会社がベースになっています)

事業戦略立案における勘所を見つける力を養うだけでなく、関係者間の利害調整など、実際の戦略立案の際に難所となるであろうステージの乗り切り方もあわせて読み取ることができます。

経営企画部門などの戦略立案を業務とされている方におすすめの一冊です。
■V字回復の経営

数々の経営コンサルティングの経験をもつ筆者が、多くのコンサルティング現場から抽出したエッセンスに基づいて描いた企業再生物語です。

この本に出てくる状況は、今の日本の企業、組織なら多かれ少なかれどこでも起こっている問題でしょう。本書はその問題を解決するためのひとつの道筋を与えてくれます。場面の途中で筆者の注釈が出てきますが、どれも痛い指摘ばかりです。

事実を積み上げて現状分析をして戦略を作るもの難しいですが、それ以上に現場を納得させて、実行することがいかに難しいかを本書は示しています。

戦略企画部門のみならず、部門のマネージャーにもおすすめの一冊で



 ●その他 

■戦略コンサルティング・ファームの面接試験

戦略系コンサルティングファームの採用試験では、フェルミ推定やビジネスケースに関するインタビューが実施されるそうです。ビジネスケースとは、ある会社の経営課題をケースとして与えられ、その課題に対する解決策を提示するというものです。(フェルミ推定についてはこちらの記事を参照ください)

本書では、そのビジネスケースの例を36個収録。さらにケースのタイプを12に分類し、それぞれのケースを解くために必要とされるフレームワークを紹介しています。

上記の12個のフレームワークは、事業戦略やマーケティング戦略の立案に携わる方にとっても、業務の中で必要な論点を提示してくれる心強い味方になるものだと思います。
■現場力を鍛える 「強い現場」をつくる7つの条件

本書では、強い企業の条件を現場力という切り口でまとめられ、その現場力を高める7つの条件を記されています。

強い企業とは、高い経営品質、すなわち競争戦略、オペレーション、リーダーシップの品質を誇る企業であるとして、その高い経営品質を動かすのが「現場力」であるとしています。さらに、その現場力を品質、コスト、スピードと各々の持続性と定義し、現場力を高める条件として7つをあげています。

現場のオペレーション能力を高めたいマネージャーにおすすめの一冊です。
■ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則

ジレット、フィリップ・モリス、キンバリー・クラーク、ウェルズ・ファーゴなどを例にあげて、平凡な会社がいかにしてエクセレントカンパニーになったかをまとめた本です。

経営者だけでなく投資家にとっても役に立つこと間違いなしの名著だと思います。
■利益思考

事業創造の際に必要な思考(それを利益思考と本書では定義しています)を題材とした本です。
利益思考の2大要素を
1.ムダを最小化すること
2.新しい価値を生み出すたすこと
と定義し、事業評価のマトリックスの紹介やKSFやKBFの見極めの重要性を示唆しています。

後半では、名著と言われる「ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか」で登場する23の利益モデルが、8つのカテゴリーに整理されています。この部分は、新たなビジネスモデルを検討する際の切り口として活用できるでしょう。
■「日本品質」で世界を制す!

本書では、日本以外の企業(特にアジア企業)の品質レベルが高まっている一方で、日本の品質が危ういと言われている中での日本企業の今後戦い方を提言しています。

後半の部分は本書と同じ遠藤氏の著書「プレミアム戦略」と内容的には被る部分がありますが、中国メーカーの製造現場をいくつか見てきた中では、今後の日本企業の戦い方のひとつとして本書の提言である情緒的価値の構築という部分には大いに賛同できる部分があります。

本サイトのターゲットである投資家視点では、情緒的価値を提供できる企業の見極めが、経営層や戦略企画者の視点では、いかに情緒的価値を生み出すかがポイントになってくるのでしょう。

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