オプション取引にはその価格を構成する特有の概念があります。その中でもタイム・ディケイとボラティリティについて解説します。
オプションには本質的価値と時間価値があります。
例えば、イン・ザ・マネーの場合、原資産の価格が14000円で13500円のコールオプションの価格が600円だとすると、14000円−13500円=500円が本質的価値で残りの100円が時間価値になります。
また、アウト・オブ・ザ・マネーの場合、本質的価値はゼロでオプションの価格は時間価値のみで成り立っています。
タイム・ディケイとは、この時間価値の減少のことをいいます。
単純に考えて、12月現在の原資産価格が15000円で緩やかな上昇相場のとき、権利行使価格が同じコールの16000円でも1月限と3月限とでは、その到達可能性が3月限の方が高いと考えられるので、3月限の方がオプション価格は高くなります。
そして、市場が満期日に近いオプションが行使される可能性が限りなくゼロに近づいたと判断した場合、そのオプションの価格もほぼ無価値になります。
このタイム・ディケイという概念は非常に重要です。先の例で1月限16000円のコールを買ったとます。原資産価格が思惑どおり急激に上昇して、12月の末に15500円になったとします。ところが、市場が満期日までに16000円までは到達しないと見方をしている場合このオプションの価格は低下することがあります。
一方、3月限16000円のコールの場合、12月末の時点で売却すれば余程のことが無い限り利益になるでしょう。
このように、オプションにはタイム・ディケイというものがあるので、オプションの買いの場合、自分の思惑通りに相場が動いても利益が出ない可能性があるので注意が必要です。
ボラティリティとは、原資産の価格の変動率を表す指標のことです。ボラティリティが大きいと言った場合、価格の変動率が高いことを意味します。ボラティリティには2種類あります。ひとつは、ヒストリカルボラティリティ、もうひとつはインプライドボラティリティです。
ヒストリカルボラティリティ(HV)とは、過去の原資産の市場変動に基づいて算出された変動率のことです。インプライドボラティリティ(IV)とは、将来予測される変動率のことです。
オプションにおいてはIVが重要な指標で、IVの高低がオプションプレミアムの高低に影響を与えます。IVが高いとオプションプレミアムは高く、IVが低いとオプションプレミアムは小さくなります。
ボラティリティの計算式は非常に複雑なため、ここでは計算方法の解説は割愛します。しかし、オプションの売買戦略を構築する上で、ボラティリティは非常に重要な要素になるので、数字の変遷には注意を払っておくひつようがあります。
参考:ボラティリティとは
オプション取引道場では、日経平均225のボラティリティが掲載されています。オプションをする上では大変参考になるデータです。
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