| ■オプション取引 売買戦略 フリートレードへの転換 |
フリートレードとは、コストフリー、すなわち元手がゼロの状態で投資(取引)をすることです。
オプションのでフリートレードを成立させる場合、コール(またはプット)を買って、相場が思惑どおり動いたとき、買ったコール(またはプット)よりも、アウト・オブ・ザ・マネーのコール(またはプット)を売ればよいのです。(思惑どおり動いたこと前提です)
例えば、ある年の6月の日経平均が10000円だとします。ここでトレーダーAは、今後日経平均が上昇すると期待して、9月限11000円のコールオプションが100円だったとします。これを1単位(1000枚)=10万円分購入します。(オプションの場合は1単位でも大丈夫です)
さて、日経平均が思惑どおり上がってきて、7月に10800円になったとします。このとき9月限11500円のコールオプションが110円だったとします。これを1単位売ると、9月に日経平均が11500円を超えなければ、110円×1000=11万円分の利益になります。
少々わかりにくいかもしれませんが、この時点でフリートレードは完成しているのです。このトレーダーAは、9月までに相場がどのように動いても1万円の利益が保証されます。そして最大だと(11500円−11000円)×1000+10000円=51万円の利益が得られます。
9月の日経平均株価とトレーダーAの利益の関係は次のとおりになります。
日経平均 : 〜11000円未満 利益1万円
日経平均 : 11000円〜11500円 利益(日経平均−11000円)×1000+1万円
日経平均 : 11500円を超える 利益50万円
ただし、フリートレードの場合、思惑以上に相場が動いて9月に12000円になっても50万円の利益にしかなりません。もし、7月のコールの売りをせず、買い建てのポジションだけなら100万円の利益になっています。
しかし、相場は必ずしも思惑どおり動くとは限らないので、ひとつのポジションに対して、投下資金が守られているという状況はトレーダーにとってかなりのプラスになります。したがって、オプション買い後に、相場が思惑どおりに動いた場合は迷わずフリートレードに転換することをおすすめします。
ただし、フリートレードを崩してもよい場合は、次のような戦略を取ることで、さらに利幅を増大させることができます。
前回までの例で、トレーダーAの思惑を超えて、日経平均が8月ですでに11500円に到達したとします。ここでもう少し利益を狙うつもりがあれば、9月限12000円のコールをさらに1000枚売るという戦略があります。
このコールオプションの価格が140円だった場合、9月の日経平均とトレーダーAが得る利益の関係は次のようになります。
日経平均 : 〜11000円未満 利益 15万円
日経平均 : 11000円〜11500円 利益 (日経平均−11000円)×1000+15万円
日経平均 : 11500円〜12000円 利益 50万円+14万円
日経平均 : 12000円を超える 利益 50万円+14万円−(日経平均−12000円)
つまり12000円コールの売りによって最大利益を65万円にすることができるのです。ただし、日経平均が12640円を超えるとその分はマイナスになるので、これは完全にフリートレードにはなりません。
しかし、8月から9月までの1ヶ月で日経平均が1140円も上がるというのは、極めてまれと見ることができます。そして、さらに上昇する気配があれば、12500円のコールを売ったり、その上の13000円のコールを売ったりすれば、利幅の増大を図れるというメリットがあります。
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