ここでは消費者心理に基づく代表的な価格設定を3つ紹介します。
端数価格とは、端数の価格にすることで、割安感を出す方法です。
例えば、価格を5,000円などピッタリの価格にするよりも4,980円とか4,900円といった端数にした場合、消費者は差額の20円や100円以上の安さを感じてしまいます。
端数価格は、食品や雑貨などの日用品に加えて、サービス業でも頻繁に用いられる価格戦略です。
※端数価格が有効な商品の需要曲線

威光価格とは、製品やサービスの質やそれを消費することによるステータスの高さを消費者に感じさせることができる価格です。
例えば、ブランド品の場合、価格が安いと品質が劣るのではないか、もしくは偽者ではないかというイメージを消費者に抱かせてしまいます。一方である程度高価であると、品質に対する信頼だけでなく、社会的・経済的地位が高いという顧客の自尊心を高める効果があります。
サービス業の例として英会話学校のレッスン料金があります。レッスン料金があまりに安いとレッスンそのものの質に疑念を生じさせてしまいます。ところが、ある程度高価な設定になっていると、顧客がレッスンの質は確かであると信頼してくれるだけでなく、そんなにお金を払って通っている自分はすごいというある種のステータスを感じることになります。
※威光価格が有効な商品の需要曲線

慣習価格とは、社会的な慣習に基づいて一定の価格が長期間に渡って維持されてきた価格です。慣習価格がひとたび形成されると、それ以上の価格にすれば需要は一気に減少し、それ以下の価格にしても需要があまり伸びなくなります。
タクシーの料金や清涼飲料やパンの価格などが慣習価格の代表として挙げられます。例えば、菓子パンの慣習的価格は100〜150円程度ですが、これより高くすると需要は一気に減少するでしょうが、40円で売ったからといって大きな需要増は見込めないでしょう。
※慣習価格が形成されている商品の需要曲線

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