銘柄間の相関係数の求め方について解説


投資学経営学用語集
N's spirit 投資学研究室 > ファイナンスの知識を得る > ポートフォリオとリスク分散2

 ■ポートフォリオとリスク分散2

前のページで、ポートフォリオを組んだときのリスク分散は、銘柄間の相関係数によって決まることを説明しました。ここでは、銘柄間の相関係数の求め方を解説します。(相関係数の詳細はこちら


 ●過去の株価情報を拾う 

過去の株価情報はヤフーファイナンスの時系列データで確認することができます。ここでは、2003年1月〜2006年12月まで1ヶ月ごとの株価情報から相関係数を求めます。(株価は、分割などの影響を排除した調整後終値を使用します。(ヤフーファイナンス時系列データ(日産自動車)

日産自動車 トヨタ自動車 日産自動車 トヨタ自動車
日付 調整後終値* 調整後終値* 前月との
終値の差
前月との
終値の差
2006年12月 1,433 7,960 21 940
2006年11月 1,412 7,020 11 90
2006年10月 1,401 6,930 78 510
2006年9月 1,323 6,420 -11 50
2006年8月 1,334 6,370 98 310
2006年7月 1,236 6,060 -14 70
2006年6月 1,250 5,990 -100 60
2006年5月 1,350 5,930 -147 -730
2006年4月 1,497 6,660 99 230
2006年3月 1,398 6,430 58 180
2006年2月 1,340 6,250 20 170
2006年1月 1,320 6,080 125 -40
2005年12月 1,195 6,120 -38 330
2005年11月 1,233 5,790 25 480
2005年10月 1,208 5,310 -88 110
2005年9月 1,296 5,200 140 700
2005年8月 1,156 4,500 -12 250
2005年7月 1,168 4,250 70 280
2005年6月 1,098 3,970 31 110
2005年5月 1,067 3,860 27 20
2005年4月 1,040 3,840 -59 -150
2005年3月 1,099 3,990 -26 -80
2005年2月 1,125 4,070 30 40
2005年1月 1,095 4,030 -19 -140
2004年12月 1,114 4,170 29 310
2004年11月 1,085 3,860 -110 -270
2004年10月 1,195 4,130 -5 -90
2004年9月 1,200 4,220 8 -100
2004年8月 1,192 4,320 -10 -160
2004年7月 1,202 4,480 -11 60
2004年6月 1,213 4,420 100 420
2004年5月 1,113 4,000 -116 10
2004年4月 1,229 3,990 64 110
2004年3月 1,165 3,880 -48 110
2004年2月 1,213 3,770 84 310
2004年1月 1,129 3,460 -95 -160
2003年12月 1,224 3,620 -28 330
2003年11月 1,252 3,290 20 160
2003年10月 1,232 3,130 27 -150
2003年9月 1,205 3,280 -48 60
2003年8月 1,253 3,220 78 170
2003年7月 1,175 3,050 27 -60
2003年6月 1,148 3,110 205 250
2003年5月 943 2,860 28 160
2003年4月 915 2,700 125 65
2003年3月 790 2,635 -97 -140
2003年2月 887 2,775 -26 -80
2003年1月 913 2,855


 ●相関係数を求める 

抽出した株価情報を元に、各月の株価の変動を求めます。そして2銘柄の株価変動に対して相関係数を求めます。(エクセルを使う場合は、CORREL関数で相関係数を求められます。)日産とトヨタの場合、相関係数は0.54になります。

一般的に0.7以上ないと相関があるとはいえないので、日産とトヨタの場合あまり相関があるとはいえないようです。おそらく同じ自動車メーカーでもビジネスの仕組みが異なり、外部要因に対する変動の仕方が異なるためでしょう。


 ●同業種・異業種での相関係数 

日産とトヨタの例では相関係数があまり高くなかったのですが、一般的に、同業種同士は株価変動の相関係数は高く、異業種同士の株価変動の相関係数は低くなることが想定できます。

同じアパレル業界のポイントとユナイテッドアローズで求めてみたところ、相関係数は0.74となり、日産とトヨタの場合に比べて相関係数が高く、絶対値で見ても相関があるといえる関係になっています。

では、トヨタとユナイテッドアローズで見るとどうなるでしょうか?計算してみると相関係数は0.34となり、かなり相関が低いことがわかりました。

円安で利益がプラスになりやすいトヨタと、逆に円高で利益がプラスになりやすいユナイテッドアローズのビジネスシステムの違いが、相関係数が低くなる一因と考えられます。


  


<<ポートフォリオとリスク分散 DCF法でPJを比較へ進む>>
 ファイナンス基礎
ファイナンスの原則
FCF
DCF法
割引率(WACC)
β(ベータ)
アンレバードベータ
IRR(内部収益率)
残存価値の算出方法
WACCの限界
APV法
ポートフォリオとリスク分散
ポートフォリオとリスク分散2
DCF法でPJを比較
DCF法でPJを比較2
DCF法で重視する指標
差額原価収益分析
最適な資本構成
負債の節税効果
負債の種類
配当政策
配当政策と株価
自社株買いと株価
株価を上げる投資
債券
利付債
割引債
新株予約権付社債
転換社債型新株予約権付社債
異なる債券の利回り比較
証券化
プロジェクトファイナンス
IPO








N's spirit 投資学研究室 > ファイナンスの知識を得る > ポートフォリオとリスク分散
投資学経営学用語集

Copyright (c) N's spirit. 2004-2005 All rights reserved.