ブルーオーシャン戦略、戦略キャンバス、アクションマトリックスについて解説


投資学経営学用語集
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 ■ブルーオーシャン戦略

ブルーオーシャン戦略とは、競合と血みどろで戦っている市場(レッドオーシャン)での競争から抜け出し、まだ生まれていない市場(ブルーオーシャン)で戦うための戦略です。ブルーオーシャン戦略は、W・チャン・キムとレネ・モボルニュによって提唱されました。

レッドオーシャンでは、各社がしのぎを削って、限られたパイを奪い合い、次第にコモディティ化が進み、競争がさらに激しくなっていきます。その中で、競合を倒そうとするとかなり経営資源を費やすことになります。

一方で、ブルーオーシャンは、市場として未開拓なので、利益の伸びを大いに期待できます。未開拓の市場を探すのはたやすいことではありませんが、ブルーオーシャンは市場を再定義し、既存の産業を拡張することによって生み出せると言われています。

そのブルーオーシャンを生み出すための代表的な2つのフレームワークと6つの考え方を紹介します。


 アクション・マトリックス 

アクション・マトリックスとは、現状の業界に対して、新たな価値が生み出せないかを考えるための4つのアクションを表します。

■取り除く
業界常識として備わっているもののうち、取り除くべきものは何か
■増やす
業界標準と比べて大胆に増やすべき要素は何か
■減らす
業界標準と比べて思い切り減らすべき要素は何か
■付け加える
業界でこれまで提供されていなかったもので、今後付け加えるべきものは何か


 ●戦略キャンバス 

戦略キャンバスとは、横軸に顧客に提供する価値、縦軸に顧客が享受するメリットの大小を示すグラフのことです。戦略キャンバス上に、既存事業と新事業の価値曲線を描くことで新事業の差別化のポイントを明確に表すことができます。戦略キャンバスを描くことで、ブルーオーシャン戦略のコンセプトを明確に表すことができます。

戦略キャンバスは、ニ軸のマトリックスにした戦略ポジショニングを多数軸で展開しているものと考えることもできます。


■戦略キャンバスの例
戦略キャンバス
  (W・チャン・キム、レネ・モボルニュ著「ブルーオーシャン戦略」から抜粋して作成)


上の例は、日本で200店舗以上を展開する理容店QBハウスの例です。QBハウスは、従来の理容店で1時間程度かかっていたヘアカットを10分へと短縮してサービスを提供しています(アクションマトリックスで言う「増やす」)。QBハウスは、肩もみ、シャンプー、トリートメント、ドライヤーといった行為を全てやめて(アクションマトリックスで言う「取り除く」)、かわりにエアウォッシャーというシステムで切った髪を吸い取るという方式をとっています(アクションマトリックスで言う「付け加える」)。


 ●市場の境界を引き直す6つの視点 

1.代替産業に学ぶ
同業他社だけでなく、同じ目的で使う財やサービスを提供する業界にも注目するということです。例えば、レストランが飲食ではなく娯楽という切り口で映画館を見ることがあげられます。

2.業界内の他の戦略グループから学ぶ
業界で同じセグメントの企業ではなく、他のセグメントの企業にも注目するということです。

3.買い手グループに目を向ける
購買者だけでなく、実際の利用者や影響者にも目を向けるということです。例えば、自転車部品は、購買者と利用者が異なりますが、シマノのように利用者にも目を向けた部品開発をすることがあげられます。

4.補完財や補完サービスを見渡す
製品やサービスを補完する業界にも目を向けるということです。例えば、マイクロソフトのOSは、それ自体の機能では優位にたつのではなく、他のアプリケーションソフト開発においてデファクトスタンダード化することによって、で一気にブルーオーシャンを獲得しました。

5.機能志向と感性志向を切り替える
機能をアピールしているものは、感性に目を向け、感性をアピールしているものは、機能に目を向けてみるということです。上のQBハウスは、従来の感性志向から機能志向を押し出すことで成功した例です。

6.将来を見通す
グローバル環境、規制など、将来的なトレンドをよく見て、それが顧客価値にどのような影響を与え、既存のビジネスモデルをどう変化させてしまうかを見極めて、早めに手を打つということです。


 ●参考図書 

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)
このページの参考図書です。訳本とは思えないくらいスラスラ読めるので、カバーするコンセプトが非常にわかりやすくなっています。事業戦略を考える方であれば、1度は読んでおくべき本でしょう。


  


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