β(ベータ)とは、個別株式がマーケットのリスクにどの程度影響されるかを表す指標です。ベータを求めることで、市場全体の動きに対し、個別株式の動きがどの程度連動しているのかわかります。
個別の株式のリスクは適切なポートフォリオを構成することで低減させることができますが(ポートフォリオとリスク分散を参照)、いくら適切なポートフォリオ組んでもマーケケットのリスクまで低減することはできません。βはそのマーケットリスクが個別株式のリスクにどの程度影響を与えるかを示す指標になります。(βはWACCを求める際に活用されます)

個別株式の値動きと株式市場の値動きがほとんど同じになる場合、βは1に近くなります。株式市場より個別株式の振れ幅(リスク)が大きい場合はβ>1となり、逆に個別株式の振れ幅(リスク)が小さい場合はβ<1となります。
β(ベータ)は次のように求めることができます。
β = 市場全体と比べたリターンのバラツキの大きさ × 市場全体と同じ方向に動く程度
= (個別株式のリターンの標準偏差 / 市場全体のリターンの標準偏差)
× 個別株式のリターンと市場全体のリターンの相関係数
β = 個別株式のリターンと市場全体のリターンの共分散 / 市場全体のリターンの分散
β(ベータ)は、個別企業の資本コストを求める際に用いられます。ベータは会社四季報CD-ROM版と使えば簡単に求めることができます。また、MSNマネーにも各企業のベータ値が載っています。
また、エクセルを使えば自分でも簡単にβを求めることができます。エクセルでの求め方は相互リンクサイトの「株式投資帝国」に記載されています。
分散とは、バラツキを表す指標のことで、大きいほどバラツキが大きくなります。分散の平方根のことを標準偏差といいます。
参考 : 標準偏差
共分散とは、2つの事象の相関の傾向を表す指標です。
βが個別株式の変動と株式市場の変動の関係を表したものであることは上述のとおりですが、数式だけではなかなか理解しにくいので、βを視覚的に表現してみます。
下の図は2005年3月末〜2007年2月末までの花王とTOPIXの月ごとのリターン(=当月の終値/前月の終値)の関係を表したものです。

この両者の関係を近似直線で表すと次のようになります。

(R2値は、その直線で説明できる割合を示します。この場合5割程度は上の近似式で関係を表せることを意味します。近似式の詳細は「相関係数・回帰分析」を参照)
この直線は、TOPIXが一定のリターンをもたらすとき、花王はその0.8倍くらいのリターンをもたらすという意味になります。つまり、このときの直線の傾き0.7985がβそのものになるわけです。
同じようにヤフーとTOPIXの関係をみると、次のようになります。

この場合、βは1.4107になります。
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ファイナンスの原則
FCF
DCF法
割引率(WACC)
β(ベータ)
アンレバードベータ
IRR(内部収益率)
残存価値の算出方法
WACCの限界
APV法
最適な資本構成
負債の節税効果
配当政策
配当政策と株価
自社株買いと株価
株価を上げる投資
ポートフォリオとリスク分散
ポートフォリオとリスク分散2
DCF法でPJを比較
DCF法でPJを比較2
差額原価収益分析
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