価値連鎖、バリューチェーンについて解説


投資学経営学用語集
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■バリューチェーン

バリューチェーンとは、原材料の段階から最終顧客で消費される段階において、各段階における付加価値(value)の流れのことです。

バリューチェーンは、自社の事業活動が流れの中のどの部分を担っているのか、競争優位性の構築に寄与しているのはどの部分か(価値の源泉はどこか)を分析するためのフレームワークです。バリューチェーンは、業界のKSF(Key Success Factor:重要成功要因)を発見するときに有効なフレームワークです。

下図は、バリューチェーンのイメージ図です。


バリューチェーン


それぞれのステップ・フローについて解説します。

■購買物流
製品の原材料を外部から受取って、貯蔵、配分する活動です。原材料保管や在庫統制などが含まれます。

■製造
原材料をもとに最終製品に加工していく活動です。機械の操作、メンテナンス、アセンブリや検査が含まれます。

■出荷物流
完成した製品を顧客に届ける活動です。保管、梱包、輸送などが含まれます。

■販売
顧客に製品を買える場所や手段を提供して、顧客が製品を買いたくなるような仕掛けをつくる活動です。広告、宣伝、市場調査、チャネル構築、価格政策が含まれます。

■サービス
製品の価値を高めたり、維持するための活動です。修理や部品供給、取付工事などが含まれます。

■調達活動
モノやサービスを社外から調達・購入する活動です。

■技術開発
設計・開発、製品モニターや市場テストなど技術的な側面に関する活動です。

■人事労務
社員の採用、教育、給与に関する活動です。

■全般管理
経営・企画、財務・経理など価値連鎖全般を支援する活動です。


最終顧客から見て本当に価値のあるものだけを付加させ、必要のないもの、無駄なものは排除していくような連鎖を作り上げること真のバリューチェーンを構築する必要があります。

このバリューチェーンのモデルを使って、自社の強みと弱みを分析したり、コスト・リーダーシップ戦略や差別化戦略などの戦略立案を行ってきます。(各戦略の詳細は事業戦略の類型を参照)

バリューチェーンは、自社だけでなく、「原材料メーカー ⇒ 製造メーカー ⇒ 流通業者 ⇒ 販売業者 ⇒ 顧客」というように、業界の川上から川下まで含めた見方をする際にも活用できます。(バリューチェーンを生みの親、マイケル・ポーターは、これをバリューシステムと呼んでいます)

外部まで含めたバリューチェーン(バリューシステム)
バリューシステム


 ●参考図書 

競争戦略論〈1〉
バリューチェーン・5つの力分析を発案したマイケル・ポーターの著書。2つのフレームワークのコンセプトがわかります。


  


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