| ■ピラミッドストラクチャー作成方法(分解・分析型) |
ここでは、ピラミッドストラクチャーの中でも、分解・分析型のピラミッドストラクチャーの作成方法について紹介します。分解・分析型ピラミッドストラクチャーは、表層に見えている問題から、真の問題を発見する上で、大変役に立ちます。
分解・分析型のピラミッドストラクチャーの場合、頂点に設定するのは、原因を掘り下げて考えたい問題になります。例えば、「売上が落ちている」、「在庫水準が多い」などになります。
次に、頂点の問題を分解する必要があります。分解とは、いくつかの要素に切り分けることです。要素の切り分けの際にはMECEを強く意識する必要があります。
論理構造型のピラミッドストラクチャーの場合は、概ねMECEでOKでしたが、分解・分析型の場合は、きっちりMECEにしないと、原因分析が甘くなってしまいます。
頂点の問題をMECEに分解しくといっても、MECEの切り口には様々なものがあります。例えば、車のディーラーで、売上が落ちているといった場合、MECEの切り口には次のようなものが考えられます。
・車種別 ・顧客の年齢層別 ・燃費別 ・店別 ・月別
など、他にもたくさんあります。
切り口を考える際に重要なのは、何を知りたいかです。A支店の売上が悪そうだという仮説を持っているのに、車種別の売上を調べても効果は薄いでしょう。MECEの切り口を考える際に、その切り口で切るとどんなことがわかるのかも、併せて考える必要があります。
分解する際に、必ずMECEに分けるコツは、「XとX以外」という分け方です。基本はこれでOKです。ただし、X以外に情報の8割くらいが入るようでは、切り方が甘いといえます。その場合は、X以外の中で、いくつか分解できないか、再度考える必要があります。
上記のように、車のディーラーの売上を店別に分解すれば、必ずMECEになります。しかし、場合によっては、分類の仕方がMECEかどうか判別しにくい場合があります。そういう場合は、具体的な例をいくつか出して確認することが必要です。その例が、どの分類にも属さない場合は、モレがある状態ですし、2つ以上の分類に属してしまう場合、ダブりがある状態といえます。
例えば、世の中の飲み物の容器をMECEに分解するときに、缶、瓶、ペットボトルと分けたとします。ここで、紙パックという例を出せば、分類の仕方がMECEではないということがわかるので、分類の仕方を変える(少なくともその他を加える)必要があります。
分解は3つの代表的なパターンに分けることができます。
■足し算型(同質のものの組み合わせ)
足し算型とは、全てを足し合わせると全体になるような分解の仕方です。足し算型には次のような例があります。
売上 = A店の売上 + B店の売上 + C店の売上 + D店の売上
■掛け算型(異質の組み合わせ)
掛け算型とは、全てを掛け合わせると全体になるような分解の仕方です。掛け算型には次のような例があります。
売上 = 従業員1人あたりの売上 × 従業員数
■プロセス型
プロセス型とは、結果に至るまでの行為をプロセスで分解するパターンです。例えば、顧客の購買に至るまでのプロセスAIDMAを使うと次のような分解できます。
商品を買ってくれない訳
=そもそも商品を知らないから + 知っているが興味がないから
+ 興味を持っているが欲しいと思わないから + 欲しいと思うが動機がないから
+ 動機はあるが行動できないから
分解ができれば、個々の状態を観察してみることで、問題を発見しやすくなります。もし、問題を発見できなければ、切り口が悪い可能性があるので、もう一度違う切り口で考える必要があります。
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