ロジカルシンキングの基本思考について解説


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 ■ロジカルシンキングの基本思考

ロジカルシンキングは、学問上の理論とは異なり、課題の設定から実行可能な対応策の考案、そして実際の行動の管理までの一連のプロセスを経て成果を上げていくのに必要なものです。

現代のように過去の理論や経験が通じないことが多々としてある世の中において、ロジカルシンキングは必要不可欠なものになっています。


 ●ロジカルシンキング 4つの思考スタンス 

ロジカルシンキングには、是非とも心がけたい4つの思考スタンスがあります。それは次のものです。
・仮説思考
・ゼロベース思考
・ポジティブ思考
・結論思考



 ●仮説思考 

仮説思考とは「ある時点で考えられる仮説をもとに行動する」という考え方です。その仮説を検証し、課題の解決策を導いていきます。仮説が間違っていたら、新たな仮説を立てて検証していきます。

闇雲に行動するより、仮説を立てて行動した方が、資源や時間を効率的に使うことができます。仮説がないまま行動すると、思いつくもの全てを実行に移そうとしたり、行動にモレが生じたり可能性があります。

ただし、仮説思考において重要なことは、仮説の検証に時間をかけすぎないことです。なぜなら、本来の目的は仮説が100%正しいことを証明することではなく、仮説の積み上げによって得られる迅速な対応策だからです。

「ビジネスにおけるロジカルシンキング」は、完璧に理論づけるような「学術的な論文」とは大きく異なるのです。

                   ※仮説思考のイメージ


参考:仮説思考の詳細

 ●ゼロベース思考 

セロベース思考とは、「既成概念を取り払い、一から最善の答えを見つけ出す」という考え方です。環境変化の激しい現代では、1年前の当たり前が今日に通じないということが往々にしてあります。また、前例の修正だけで、解決できる問題ならば良いのですが、それすら通じないことが起こり得ます。そのため、過去の情報は一度白紙に戻してゼロベースで考えるということが重要になってくるのです。

また、ゼロベース思考をすることにより、これまでより思考の枠が広がり、今までは考えもつかなかった解決法が見出せる可能性があります。

ただ、良いとわかっているゼロベース思考を人は嫌がることがよくあります。なぜなら一度システムが出来上がると、それによって恩恵を得る人が出て、そういった人がゼロベースでの対応に拒否反応を示してしまうからです。また、ゼロベース思考を推進するのは大変なエネルギーがいるため、現在の延長線上で物事を考えた方が楽というのも、ゼロベース思考に拒否反応を示す要因になります。


 ●ポジティブ思考 

ポジティブ思考とは「いまよりも良い解決策が存在する」という考え方です。「次は良い結果になるさ」という楽観的な思考とは異なります。

ビジネスでは、ベストの答えは存在しません。なぜなら、その時点のベストは、環境が変わればベストな答えではないからです。このあたりは、仮説思考の場合と同じで、100%を目指すのではなく、あくまで限られた時間の中で、ベターな対応策を見つけることが重要になります。


 ●結論思考 

結論思考とは、結論からアウトプットする思考法のことです。結果を最初に考えるという意味で、仮説思考に似ていますが、考え方だけでなくアウトプットの仕方としても結論から最初に考えることは重要です。

結論思考でアウトプットすると、相手に対して非常に明快な印象を与えることができます。例えば、人に「A商品はいつできそうか?」と聞いたときに明快な感じを与える次のどちらでしょう。

※A
「まず、1ヶ月かけてユーザーヒアリングをして、基礎設計に1ヶ月必要です。その後、試作と評価に2ヶ月、量産移行には3ヶ月かかるので、来年の2月くらいになりそうです。」

※B
「来年の2月になりそうです。まず、1ヶ月かけて・・・(以下 同上)」

よほど気の長い人でない限り、Bを好むと思います。Bだと結論からアウトプットしているので、後の話をスムーズに聞く(あるいは聞き流す)ことができます。一方、Aだと結論が出るまでずっと集中して耳を傾けなければなりません。

人に何かを報告する場合でも、結論から言うとわかりやすくなります。「A試験の結果は問題なしです」、「当社はA社に市場の10%のシェアを奪われました」など、結論を先に言うと、その後の詳細の説明がすんなり受け入れられます。


 ロジカルシンキングがわかる本 

ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル 
マッキンゼーの社員が書いたロジカルシンキングの本です。さすがにマッキンゼーで仕事をしているだけあって、本の構成はしっかりしていてわかりやすい内容です。MECEについて、これでもかというくらい掘り下げています。ただし、随所に出てくる例題の解答が無いので、答えを知りたい人には不向きです。みんなで答えを議論するグループディスカッションの教材としてはうってつけの本だと思います。


  


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