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 ■ロジカルシンキング 例題 解答例

例題の解答例に至るまでのプロセスを順に考えていきます。


 ●MECEとピラミッドストラクチャーを意識する 

まず重要なのは、与えられた情報をいかにグルーピングし、ピラミッドストラクチャーを構成するかです。ここまできっちりやらなくても感覚的に結論付けることはできますが、論理的思考の基礎を身に付けるには、非常に重要な作業になります。


 ●ピラミッドストラクチャーを作る 

ピラミッドストラクチャーの作成方法でも書いたように、情報を整理しただけでは、実況中継に過ぎません。そこから一歩踏み込んで「どうするべきか」という解釈をする必要があります。


ここでは「新商品Nを投入すべき」という仮説を立て、根拠を3Cでグルーピングして、以下階層を掘り下げていくと、ピラミッドストラクチャーは次の図のようになります。
自社 情報@ADEG  
競合 情報C
市場 情報BF




そして、このグループ分けした中で、それぞれどのようなメッセージが抽出できるのかを考えます。もちろん、抽出したメッセージは、結論をきっちりサポートできるものでないといけません。

それぞれグループこの作業では、演繹法帰納法を用いることになりますが、大抵の場合は帰納法を用いることになります。ビジネスの情報の中で、演繹法のように必然的な結論が出ることは少ないからです。

ここでは、「新商品Nを投入すべき」という解釈で問題ないことがわかります。


 ●実際に話す 

以上のことをまとめると解答例は次のようになります。

「日本での新商品Nは早期に投入すべきです。その理由は3つあります。まず一つ目に高い技術力と物流拠点の構築で自社競争優位性があること、二つ目に他社が同等品で高い収益をあげていること、三つ目に規制緩和による市場拡大が見込めることです。投入をご承認下さい。」

重要なことは結論から言うということです。これにより相手は次の論理構成をスムーズに受け入れることができるからです(この結論から言うということは非常に重要で、これだけで論理的思考力を鍛えられると言われています)。

次に結論の根拠を述べる際に、始めにいくつあるか言っておくと相手はポイントを押さえて聞き取ることが可能になります。


 ●失敗例 

この例題を出されたとき、「新商品Nを投入すると高い収益が得られます」と話し始めましたところ、説得力が弱いという指摘を受けました。なぜなら、「高い収益が得られる」だけでは、具体的にどのようなアクションをするかという方法が見えないのです。

また、結論を後回しにして、「新商品Nは競争優位性があり、高い収益が得られ、規制緩和による市場拡大により・・・。」というのもまずいです。


 ●最後に 

この例題から学べることは、報告書やプレゼンにも役立ちます。ピラミッドストラクチャーを意識して、フレームワーク思考ができれば、話す、書く、見せるといったことに大いに役に立つという訳です。


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