帰納法について解説


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 ■論理展開のパターン 帰納法

帰納法とは、いくつか観察される事項から一般論を導く思考方法のことです。帰納法には例えば次のようなものがあります。

観察事項1・・・「A市場は伸びている。」
観察事項2・・・「A市場の競合は少ない」
観察事項3・・・「A市場では自社の強みが生かせる」
結論・・・「A市場に参入しよう。」

帰納法は、演繹法と違い自動的に結論が導かれることはないので、主張が弱すぎないように、かつ論理が飛躍しないように想像を働かせる必要があります。

上の例で、「A市場は魅力的だ」というのも正しい結論ですが、少し主張に弱いところがあるので、「A市場に参入しよう」という結論を持ってきました。逆に「A市場に参入すれば、自社は10年安泰だ」だと飛躍しすぎていることになります。もし、10年安泰であることを言いたいのであれば、もう少し情報を集める必要がありそうです。

 ●帰納法を用いる際の罠 

演繹法と同じく、帰納法を用いる際にもいくつか罠があります。


 ●間違った情報を元に論理展開をしている 

これは演繹法の場合と同じで、観察事項が間違っているため、結論も間違ってしまうという状況です。

「愛知県は海に面している。」
「岐阜県は海に面している。」←間違った情報
「三重県は海に面している。」
→「愛知、岐阜、三重の東海三県は全て海に面している」←間違った結論


この場合、岐阜県は海に面していないのに、海に面しているという誤った情報から結論が出されているので、結論自体も誤ったものになっています。

 ●不適切なサンプリング数 

これは、観察事項となる事柄のサンプリング数に問題があって、正しい結論を導き出せていない状況です。

「彼の友人のF君は広島県民だ。」
「彼の友人のG君は広島県民だ。」
「彼の友人のH君は広島県民だ。」
→「彼の友人には広島県民が多い。」


これは「彼の友人」が5人くらいなら言える結論ですが、彼の友人が50人くらいいる場合は、サンプリング数が少なすぎて一般的に言える結論ではないでしょう。後者の場合(友人50人)の場合、上の情報から言えることは、「彼の友人には広島県民が3人以上いる」ということぐらいでしょう。


  


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