仮説思考とは、何かに取り組む際に、その時点で考えられる仮説(仮の結論)を置いて考える思考方法のことです。網羅的に考えるよりも仮説を置いて考える方が、分析・調査の無駄が少なくなるため、精度のよい仮説思考を身につけることは仕事のスピードアップにつながります。
よく分析が上手だと言われる人がいますが、実は分析が上手な人は、仮説を作るのが上手だと言われています。また、ビジネスが上手な人も実は精度のよい仮説を持っている人だと言われています。
※仮説思考のプロセス

仮説を作る前に、まず自分が何を知りたいのか?どういうことをしたいのか?を考える必要があります。その上で、その目的に沿った仮説を構築します。
精度のよい仮説を立てるには、マーケットや、経営学の基礎知識など幅広い分野での見識がある方が有利です。そして、常識を一通り知った上で、あえて常識を疑ってみることも重要です。
仮説思考を身につけるためには、精度が少々低くてもいいので、まずはいくつも仮説を立ててみることが重要です。
よい仮説を立てるには、次のようなポイントに留意する必要があります。
・新規性、独自性のある仮説にする
(一般的な観察事項から容易に導ける仮説だと、競争相手も簡単に気づく可能性があります。)
・目の前のデータだけに飛びついて仮説を立てない
(目の前のデータだけだと、そのデータだけに考えが流されてしまい、結果として筋のよい仮説にはならない可能性があります。)
・具体的なアクションにつながる仮説にする
(価格を下げれば売れるだろうでは、具体的なアクションにつながりません。○円より下げれば○本多く売れるだろうという仮説にすることで、次のアクションにつなげやすくなります。)
・実際に活用できる仮説にする
(40歳の人は、39歳の人よりも倹約家だとわかっても、だから何?という仮説になってしまいます。)
仮説ができれば、次にその仮説を言うために何を言えればいいのかを考えます。そして、それを言うためには、どんなデータを集めるかを考えていきます。これにはピラミッドストラクチャーが大いに活用できます。

仮説は、8割程度実証できれば合格点だと考えられます。逆に、あまり精緻に分析して8割を9割の精度にするのは意味がないと考えられています。なぜなら、8割を9割の精度にするのは時間がかかる割に、アクションには大きな影響を与えないことが多いからです。
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