投資学経営学用語集
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 ■フレームワーク思考の応用


 報告書に生かす 

次の2つの報告書の構成を見てみます。

■報告書1
 A事業への新規参入について

 ・当社には既存技術がA事業で応用可能である
 ・A事業に対する市場の成熟度は低く、成長性がある。
 ・同業他社はA事業に参入していないため、
  当社が参入すれば大きなアドバンテージに繋がる。
 ・既存の営業ルートがA事業に生かせる。

 結論
 以上の理由からA事業に参入すべきである。
 

■報告書2
 A事業への新規参入について

 結論
 A事業に参入すべきである。

・当社には既存技術がA事業で応用可能である
・既存の営業ルートがA事業に生かせる。

・同業他社はA事業に参入していないため、
 当社が参入すれば大きなアドバンテージに繋がる。

・A事業に対する市場の成熟度は低く、成長性がある。
 

上の報告書を比較すると、報告書2の方が読みやすいと思います。

報告書1では理由を散々述べたあとに結論が最後に出てきます。そのため、読み手は理由を一つ一つ吟味する必要があるのです。

報告書2では構成がピラミッドストラクチャーになっていて結論が先に来ているため、書き手の一番主張したいところが読み手に最初に伝わります。そのためその後の理由をすんなり理解して読むことができます。

さらに報告書2では理由を3Cの観点から区切っている(上から自社、競合、市場)ので、同じ理由を書いていても読み手に安心感を与えられます。
(この例では簡単にするために大雑把な理由を書いていますが、実際の報告書では数字を交えて客観的に書く必要があります。)


 ●アンケート分析に生かす 

アンケート分析にフレームワークを生かす例です。
ある飲食店Zで、顧客に対するアンケートを実施したときの回答が次のように出ました。

■アンケートの結果

1.丼物がおいしい
2.従業員の愛想が悪い
3.店内の飾りつけが綺麗
4.飲み物がおいしくない
5.料理が出てくるのが遅い
6.メニューが少ない
7.店長の雰囲気がいい
8.トイレが綺麗
9.他に比べ値段が安い
10.テーブルが狭い


このアンケート結果を分類する方法を考えます。


SWOT分析する

「強みは1、3、7、8、9」
「弱みは2、4、5、6、10」


競合の情報が少ないので、自社の強みと弱みにしか分けられませんでしたが、ここに競合の調査結果を加えるとさらに分析に深みが増します。
また、この中で弱みを克服したいのであれば、さらに掘り下げて分析していく必要があります。例えば
「4.飲み物がおいしくない」の原因として「保存方法が悪い」「メーカーが悪い」といったことが考えられます。


■「人、料理、その他」のMECEで分ける

人    2、7
料理   1、4、5、6、9
その他  3、8、10



7つのSから考える
7つのSから考えるとアンケート結果は次のように分類されます。

組織(Structure)    なし
戦略(Strategy)     6、9
システム(System)    6、9、10

人材(Staff)      2、7、5
スキル(Skill)     1、4、5
スタイル(Style)    2、3、8
価値観(Shared Value)  なし


すぐに変化させられるハードの要因「6、9、10」と変化に時間を要するソフトの要因「1、2、3、4、5、7、8」に分けられます。


アンケート結果をフレームワークに沿って様々な方向に分析することで、次の戦略方針を決定づける重要な情報とすることができます。


 ●原因究明に生かす 

あるメーカーXの売上が落ちているとしたとき、その原因を追求した例です。

フレームワーク思考 MECE ピラミッドストラクチャー

この例では営業側の視点に立って、掘り下げを行いました。2段目の階層で分析を終えると、結論はただ単に「受注を増やせ」で終わります。これではほとんど精神論です。ところが、5段目の階層まで行くと、結論は「待遇改善」になります。

もちろん、売上が落ちている理由が「商品の品揃え」とか「技術力の低さ」といった場合でも同様に5階層くらい掘り下げることで、具体性が高まり適切な処置ができる可能性が高くなります。

この場合、上からの命令が、「受注を増やせ」だけであれば、そこから階層を掘り下げて適切な対処をしていく必要があります。


 ●ビジネスフレームワークを学べる本 

「超」MBA式ロジカル問題解決
MECEやピラミッドストラクチャーについてかなり具体的な例をあげて述べている本です。論理の整合性について何度も何度も反復できるような構成になっているので、ロジカルシンキングの基礎が叩き込める一冊です。




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