演繹法について解説


投資学経営学用語集
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 ■論理展開のパターン 演繹法

演繹法とは、一般論やルールに観察事項を加えて、必然的な結論を導く思考方法のことです。三段論法とも言われます。演繹法には次のようなものがあります。

ルール : 「このチームには男しか入れない。]
観察事項 : 「Aさんはこのチームのメンバーだ。」
結論 : 「Aさんは男である。」

ルール : 「この事務所で働いてるのはAさんとBさんである。」
観察事項 : 「一人帰って、事務所にはあと一人しかいない。」
観察事項 : 「事務所にいるのはAさんだ。」
結論 : 「帰ったのはBさんだ。」



 ●演繹法を用いる際の罠 

演繹法を用いる際に陥りがちな罠がいくつかあります。そのため、自分の思考が罠に陥っていないか、他人の思考が罠に陥っているんじゃないか、という観点で結論を疑ってみることが必要です。

 ●間違った情報や先入観を元に論理展開をしている 

一般論 : 「顧客へのサービスが豊富なら大きな利益が得られる」
実施事項 : 「コストをかけて、顧客へのサービスを充実させた]
結論 : 「自社の利益は増加するだろう。」


この場合、顧客へのサービスを豊富にさせるためにコストをかければ、利益減につながる可能性があります。サービスを簡素化して利益を出している会社があることを忘れてはいけません。

では、次のような場合はどうでしょうか。

一般論 : 「外国人はよく犯罪を犯す。」
観察事項 : 「最近、近くに多くの外国人が引っ越してきた。」
結論 : 「このあたりも治安が悪くなるだろう。」


この場合、「外国人=犯罪をする可能性が高い」という先入観を元に結論を導いています。しかし、この先入観は必ずしも一般論といえるものではないでしょう。先入観に基づいて結論を出すと、大きな過ちを犯す場合があるので注意が必要です。

先入観は、マスコミなどによって、自然に植えつけられている場合があります(最近の女子高生は・・・のような報道からきている先入観など)。

 ●前提が隠されている。論理が飛躍している 

「今日は雨の予報だ。バイクはやめて、車で出かけよう。」

こう言った場合、大抵の人は納得します。しかし、雨が降ってもバイクで出かければよいというふうに思う人もいることでしょう。この場合は、例えば次のような前提が隠されていると考えられます。

「今日は雨の予報だ。」
「私はバイク用の雨具を持っていない。」
「バイクで出かけるとズブ濡れになりそうだ。」

「バイクで出かけるとズブ濡れになりそうだ。」
「私は雨に濡れずに出かけたい。」
「雨に濡れない方法で出かけるべき。」

「雨に濡れない方法で出かけるべき。」
「私は車を持っている。」
「車で出かけよう。」


大抵の人はこんな前提を言うとまわりくどいと感じることでしょう。

しかし、この前提が一般の人にはわかりにく前提だったり、先入観や間違った情報に基づいた前提だと非常にやっかいです。

自分が物事を人に伝えたい場合は、出来る限り前提を省略しないようにすることが必要です。また、他者が前提を省略して話しきた場合は、その人がどんな前提で言っているのか確認する必要があります。なぜなら、前提の省略は話し手と聞き手の間で、異なる前提を置いて大きな誤解を生む可能性があるからです。

ちなみに、テレビの討論や新聞の社説を読んでいて、文章がわかりにくいと感じる場合、前提の省略がされている可能性があります。

  


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