デコンストラクションについて解説


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デコンストラクション

デコンストラクションとは、バリューチェーンの分解と再構築を表します。バリューチェーンは、人件費の高騰や技術の進化によって変化していきます。この変化に甘んじず、積極的に競争優位を築くためにデコンストラクションを行います。


 ●デコンストラクションを実施する際のチェックリスト 

まず、デコンストラクションを実施する際の機会や脅威を見つけるためのチェックリストとして、BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)では、以下の5つをあげています。

1.バリューチェーン全体の中で、コストの割に価値の低いところはどこか
 (人件費が該当する場合は、流通における中抜きなど考えられる)
2.自社の事業は、顧客のバリューチェーンの一部か、全部か
3.自社の事業で、ネットワークによって影響を受けるのはどこか
4.現在の戦略的資産のうち、負債となるものはどれか
 (バリューチェーンを再構築することで不要になる資産)
5.どのような新しい活動・能力が必要になるか


 ●デコンストラクションの例 

■従来のバリューチェーン




■レイヤーマスター
レイヤーマスターとは、ある特定の付加価値活動に集中して、競争優位性を築くプレーヤーのことです。インテルやマイクロソフト、自転車部品のシマノなどがレイヤーマスターの代表的存在です。




■オーケストレーター
オーケストレーターとは、コアとなる付加価値活動に注力して、他をアウトソーシングすることにより全体の価値を高めるプレーヤーのことです。パソコンダイレクト販売のデルはオーケストレーターの代表的な存在です。




■マーケット・メーカー
マーケットメーカーとは、既存チャネルの弱いところを乗っ取って市場を作るプレーヤーのことです。メーカー系列店の弱みをついて成長した家電ディスカウンターや、実店舗と顧客を仲介するネット販売業は、マーケットメーカーの代表例です。




■パーソナル・エージェント
パーソナルエージェントとは、顧客の購買代理店となって情報ナビゲーターになることです。アマゾン・ドット・コムは、パーソナルエージェントの代表例です。




 ●デコンストラクションが起きる業界 

BCGは、デコンストラクションの起きる業界の条件として以下の5つをあげています。

・既に強固なビジネスモデルが存在する業界
・規制業界
・ローカルな地域で事業展開している業界
・技術革新の可能性の高い業界
・非効率な業務を抱えている業界


  


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