アドバンテージ・マトリックスとは下の図のように、「業界の競争要因の数」と「優位性構築の可能性」によって事業のタイプを4つに分けて分析するものです。

競争要因が多く、優位性の構築が難しい事業です。この事業タイプでは、事業が小規模な段階では旨みがありますが、大規模になると収益性の維持が難しくなります。
(例)アパレル業界
競争要因が多いものの、特定の分野で地位を築き上げることで、優位性の構築が可能な事業です。
(例)計測機器業界、製薬業界、ヨーロッパの自動車業界
優位性構築が難しい事業です。規模効果が限界に達した事業によく見られる形です。この事業タイプは、新たな優位性を構築して、特化型事業になることが求められます。
(例)鉄鋼業界
規模を大きくすることで、優位性を構築できる、いわゆる規模の経済が働く事業です。規模型事業ではシェア拡大によって大きな利益をもたらすことができます。
(例)自動車業界、コンピューター業界、素材業界
飲食業界、旅行代理店、広告代理店の業界では、ごく小事業か大規模の場合は収益性が高いが、中規模になると収益性が悪くなるというV字カーブを示す場合があります。
(参考:V字カーブ効果)

アドバンテージ・マトリックスで考えると、分散型産業と規模型産業の両方の傾向が出るビジネスでV字カーブ効果がでると言えるでしょう。
長期にわたって安定した収益を確保するためには、マトリックスの中でも特化型、規模型に転換し、その中で優位を築いていくことが重要です。転換の一例として、ファミリーレストラン事業があります。通常飲食店は、分散型事業に位置づけられますが、ファミリーレストラン大手は、セントラルキッチンを使って規模の経済を構築して、規模型産業へと転換していきました。
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