TIBORとは東京時間の午前11時におけるロンドン市場の実勢のインターバンクレートです。
TIBORは日本国内における円のインターバンクレートとなります。なぜ、日本国内のレートでLIBORを使わないかというと、東京とロンドンの時差の関係です。
LIBORは東京市場の夕方に発表されるので、翌日、東京市場で取引が開始されたときに実勢のレートとLIBORの間にズレが生じる可能性があります。
そのため、ズレを吸収し東京市場が活発に動く時間に最適な実勢レートであるTIBORを用います。日本国内でお金を借りる場合は(TIBOR+α)となります。このαは借り手の信用状態に応じたリスクプレミアムに相当します。
TIBORは他の金利に大きな影響を与えます。他の金利が上がっていなくても、TIBORが上がっていれば、他の金利もこの先上がるかもしれないという予想ができます。なお、日本経済新聞にはLIBORではなく、TIBORが掲載されています。
※TIBORと金利
上記のように日本国内で銀行からお金を借りる場合、(TIBOR+α)となります。このαは借り手に信用があれば、小さくなりますし、信用が無ければ、大きくなります。
しかし、このαが借り手信用状態に関わらず高い場合、注意が必要です。
ある銀行の金利がTIBORとかけ離れている場合、その銀行はインターバンク市場での信用力低下が原因で資金調達ができないため、何とか顧客から集めようとしていると考えられます。
これはその銀行が破綻の可能性を秘めていると考えられるのです。
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