ここでは、ファンダメンタル分析の中でも数字を使った定量的分析を解説します。定量分析は通常、定性分析の結果を踏まえて行われます。
■市場規模
まず、投資対象企業がドメインとしている市場の規模を大雑把に把握する必要があります。市場規模を把握することは、その企業が最大どの程度の伸び代があるかを知る第一歩となります。(参考:マーケティング定量分析>>)
■市場の成長性
市場の規模だけでは、その企業の伸び代の判断ができないので、市場の成長性を見る必要があります。将来にわたっての市場は何%くらい成長が見込めるか?あるいは横這いか?縮小か?を大雑把に把握します。
経営内容の定量的評価のポイントとしては次のものが挙げられます。
■財務内容
業績推移・・・損益計算書、キャッシュフロー計算書の推移
財務の現状・・・貸借対照表の状況
将来への布石・・・設備の状況、研究活動費
将来の価値・・・企業価値
成長性・・・過去どのように成長してきたか?将来は市場拡大するのか?
シェア拡大するのか?
収益性・・・利益率はどうか?上がるか?下がるか?
効率性・・・資産を効率的に運用しているか?
安全性・・・財務体力は十分か?借入金が多すぎないか?
生産性・・・労働力を有効に使えているか?高い付加価値を生み出しているか?
会計方針のチェック・・・どのような会計方針を採用しているか?
大きな方針変更はないか?
■資本金
■従業員数
■業界地位(ランキングはどうか、シェアはどの程度か)
定量的な情報は、有価証券報告書や財務諸表で確認することができます。
参考 : 有価証券報告書の読み方 財務諸表の読み方、見方をマスターする
競合の分析は投資先として考えている企業と比較するために行うので、基本的に調べる項目は投資先企業と変わりありません。
企業の財務諸表は、各企業のホームページにある決算短信か、EDINETで有価証券報告書を検索すると手に入れることができます。また、中国株の香港H株については香港証券取引所から入手することができます(ただし全て英語です)。
財務諸表は数字の羅列です。数字をただ眺めているだけでは分析になりません。財務諸表を見る際に重要となるポイントを次にあげてみました。
・競合他社と比べる・・・他社と比べて売上は大きいか?利益率は高いか?
・時系列で比べる・・・利益率は改善しているか?棚卸資産の回転月数は悪化していないか?
・改善の余地を考える・・・利益率の改善の余地はあるか?
・キーとなる数字をおさえる・・・業績への影響度が特に大きい数字は何か?
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