企業価値から考えた理論株価の求め方2


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 ■理論株価算出2〜FCFの算出(前半)

理論株価の算出には、企業価値を求める必要があります。

企業価値 = 事業価値(将来獲得するフリーキャッシュフローの総和)
        + 金融資産


理論株価算出においては、まずはじめに将来獲得するフリーキャッシュフローを求めていきます。


 ●FCF(フリーキャッシュフロー)を求める

FCFとは企業が自由に使うことができるお金です。そのためFCFは本業の儲け(EBIT)から次の項目を加減して求めます。

FCF(フリーキャッシュフロー)の式で表すと次のようになります。

 FCF = NOPAT(税引き後利益) − 運転資本の増減
       − 設備投資額 + 減価償却費


FCFの詳細はこちら


 ●FCFの算出1(NOPAT(税引き後利益)を求める)

FCFを算出するために、NOPAT(税引き後利益)を求めます。NOPATは、EBIT(金融収支経常利益)を使うと次のように求められます。

 NOPAT = EBIT × ( 1 − 実効税率 )
 (EBIT = 経常利益 − 受取利息 + 支払利息)


将来のNOPATを求めるには、将来のEBITと実効税率を求める必要があります。

将来のEBITは、簡易的に求めるために、売上高に対するEBIT(売上高EBIT率)を算出して、将来にわたってその割合が変わらないと仮定します。

 売上高EBIT率 = EBIT/売上高


将来の実効税率は、 各国の理論上の実効税率か、法人税等支払額 / EBITなどで計算したものでより実態に近いものを用います。



 ●FCFの算出2(運転資本の増減を求める) 

FCF算出のため、運転資本の増減を求めます。

 運転資本の増減 = 今期の運転資本 − 前期の運転資本
 運転資本 = (売上債権 + 棚卸資産 − 買入債務)

将来の運転資本の各項目は、過去の回転月数(1月あたりの売上高または売上原価に対する比)の実績を参考に設定します。

 売上債権=(売上高×売上債権回転月数/12)
 棚卸資産=(売上原価×棚卸資産回転月数/12)
 買入債務=(売上原価×買入債務回転月数/12)


運転資本の詳細はこちら

  


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