株式投資で使うROEとは、ROAとは何かを解説


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 ■ROEとは ROAとは

ROEやROAはいずれも企業の資本に対する利益率を表します。ROEとROAでは計算に入れる資本の範囲が違います。ROEとは企業の自己資本(=純資産−新株予約権−少数株主持分)をベースにどれだけ効率よく利益があげられているかを測る指標です。

一方、ROAはROEとは異なり、総資産をベースにした利益の割合を測るものです。


 ●ROE 自己資本利益率 Retuern On Equity 

ROEとは、企業が株主の拠出金をいかに効率的に使っているかを表わす指標です。この値は15%程度あると高い部類に入ります。ROEは、次式で表されます。

 ROE = 当期純利益/株主資本(評価・換算差額等含む)
 (株主資本(評価・換算差額等含む) 
  = 純資産−新株予約権−少数株主持分)

 ※06年5月新会社法より資本の部の区分が変更されています。

ROEはROAを使うと次式のようになります。

 ROE = ROA×総資産/株主資本(評価・換算差額等含む)
 ROE = EPS/BPS = PBR/PER
 (EPS=一株あたり純利益、 BPS=一株あたり純資産)

さらに、ROEは次のように要素を分解することができます。

 ROE = 純利益/売上高 × 売上高/総資産
        × 総資産/株主資本(評価・換算差額等含む)
     = 売上高純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ


なお、ROEの分母に用いる株主資本は期末のものを用いる場合と期中平均(期初と期末の平均)を用いる場合があります。


 ●ROA 総資産利益率 Return on total asset 

ROAとは、企業が総資本(借入金、株主資本)をいかに効率的に運用しているかを示す値です。この値が高い方が総資本を効率的に運用しているということになります。ROAは次式で表されます。

 ROA = 当期純利益/総資産

なお、ROAをROEで割ると自己資本比率が求められます。これは財務レバレッジの逆数になります。

ROAは、分子に当期純利益のかわりに経常利益を用いることがあります。

ROAは、次のように分解することができます。

 ROA = 純利益/売上高 × 売上高/総資産
     = 売上高純利益率 × 総資産回転率


したがって、ROAとROEがあまりに乖離している場合、財務レバレッジが大きいと考えられます。たとえROEが高くても、負債の状況を注意深く見る必要があります。

この要素のなかで、一般的に売上高純利益率と総資産回転率は反比例する傾向があります。したがって、ROAを向上させるということは、他社よりも粗利が稼げる付加価値の高い商品を提供したり、資産効率を追及して高めているなどの多大な企業努力が必要になります。

なお、ROAの分母に用いる総資産は期末のものを用いる場合と期中平均(期初と期末の平均)を用いる場合があります。

 ●ROA ROE改善策

上記の式から、ROA、ROEを改善するには次のような策があります。

@売上高が一定の場合、費用を削減し利益を増やす
(例)人件費などのコスト削減する

A売上高と利益が一定の場合、総資産を減少させる
(例)余剰資産の売却する

B総資産の増加率<売上高の増加率、または売上高の増加率<利益の増加率 にする
(例)上記を満たすような設備投資によって売上、利益を増やす

CROEについては、財務レバレッジを上げる(=自己資本比率を下げる)
(例)借入金を増やす

ROAは、ツリー状に分解して、改善ポイントを探ることができます。詳しい分解については、ROAツリーをご覧ください。


  


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