企業のライフサイクルと重視される投資尺度の解説


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 ■企業のライフサイクルと重点投資尺度

投資尺度には、様々なものがありますが、企業のライフステージによって変わってきます。ここでは、ライフステージごとの重点投資尺度を紹介します。


 ●創業期〜成長期 

会社や事業の創業期において、キャッシュフローがプラスで、利益が上がっているという状況はごく稀です。こうした状況で、PERPCFRの評価は意味をなさないので、大きく2つの方法が用いられます。

1.PSRを使う
創業期と言えども売上はプラスなので、PSR(時価総額/売上高)を用いて、同業他社と比較する方法があります。

2.将来期待できるPERから将来価値を求めて現在価値に割り戻す
創業期で利益が出ていなくても、5年後には利益が出ていると想定できるとします。その場合、5年後の想定利益と想定PERを掛け算して、それを現在価値に割り戻すという形で投資尺度とする場合があります。

ベンチャーキャピタルなど、ベンチャー企業に投資する投資家がよく用いる評価方法です。利益、PERともに想定なので、一定の幅を持たせて計算を行います。


 ●成長期 

会社が成長段階に入ると、重視されるのはキャッシュフローです。この時期は最もキャッシュが必要な時期で、成長のための投資を賄うだけのキャッシュが必要になります。

投資家としては、成長のための設備投資用に出資をするにしても、融資をするにしても、事業から得られるキャッシュフローで、投資や融資した分のリターンが確保できるかどうかを気にします。

そのため、PCFRが重点投資指標として用いられます。


 ●成長期〜成熟期 

事業が成熟期に差し掛かり、成長のための投資よりも営業キャッシュフローの方が大きくなると、一定の利益を安定して創出できるようになります。したがって、この段階にくると、一般的に使われるPEREBITDA倍率などが注目されるようになります。

また、事業を運営するための資産や資本政策も安定してくるので、PBRROE、ROAなどが指標として活用されるようになってきます。


  


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