EV/EBITDA倍率について解説


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 ■EV/EBITDA倍率

EV/EBITDA倍率とは現時点における企業価値の市場評価(EV)とキャッシュ創出力(EBITDA)の比率を表します。EV/EBITDA倍率が低いほど、その企業の株価は割安であるとみることができます。


 ●EV 

EV/EBITDAのEVとはEnterprise Valueの略で次式で表します。

 EV = 株式時価総額+有利子負債−現預金

株式時価総額が(企業価値−有利子負債+現預金)で表されると考えると、有利子負債と現預金を引き戻したEVは、企業価値ということができます。


 ●EBITDA 

EBITDAとはEarnings Before Interest,Taxes,Depreciation and Amortizationの略で、数式にすると次のように表します。

 EBITDA = 経常利益+支払利息−受取利息+減価償却費

EBITDAは、日本語にすると税引き前償却前金融収支前利益となります。Depreciationは通常の減価償却費、Amortizationは無形固定資産(のれん代)の償却費を表します。

金利支払前の税引き後利益に減価償却費をプラスした指標は、事業活動によって得られたキャッシュフローに近い意味を持ちます。そこからさらに税金を足し戻したのがEBITDAということになります。

減価償却費と税金を足し戻したEBITDAは、減価償却の方法、金利、税率などの会計基準が利益に与える影響を最小限にしているので、海外の同業他社との収益力の比較に有効であるというメリットがあります。また、投資を積極的に行っているため赤字になっている企業でも数値がプラスになる可能性あるため、投資の効果が本業の業績にどのように反映されるかがわかりやすいというメリットもあります。


 ●EV/EBITDA倍率の意味 

以上のことから、EV/EBITDAとは、時価で表されている企業価値が企業が年間に創出するキャッシュフローの何倍になるかを表していることになります。EBITDAは通常、イービットディーエーとかイービットダーと読みます。


 ●他の指標との比較 

EV/EBITDA倍率とPERやPCFRを次のように比較してみました。

分子 分母
EV/EBITDA倍率 企業価値の時価 税引き前キャッシュフロー
(会計基準の影響受けにくい)
PER 株主価値の時価 純利益(税引き後利益)
(会計基準の影響受けやすい)
PBR 株主価値の時価 純資産(簿価)
(含み益やのれんの影響を把握しにくい)
PCFR 株主価値の時価 営業キャッシュフロー(税引後)
(税制の影響を受けやすい)


 ●EV/EBITDA倍率の参考ページ 

相互リンクサイト「IPOweb〜IPO&株式情報〜」IでもEV/EBITDA倍率を詳しく紹介しています。ご参考までに。


 ●EV/EBITDA倍率がわかる本 

MBAバリュエーション  日経BP実戦MBA
企業価値算出の理論からM&Aの実務まで取り上げた内容になっています。M&Aと聞くと複雑なものに感じますが、本書はそれを非常に簡潔にまとめています。M&Aにより企業の株価がどのように動くか知る手がかりになる一冊だと思います。また、EV/EBITDA倍率を使った企業評価を実際の国内外の自動車メーカーを例に述べています。


  


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