今日は、私が保有しているポイントについて、3年ぶりに分析をしてみます。
■事業
カジュアル衣料や雑貨店を日本全国に展開しており、20代女性向けのブランドが主軸で、SPAが事業の主軸です。SPAとは、小売だけとか、製造だけというくくりではなく、企画、製造、小売を一気通貫で行う業態をもった衣料メーカーことです。世界的に有名なSPAとして、ZARA(インディテクス社)、ベネトン、GAPなどが挙げられます。
■業界
競争の激しい業界です。特に流行り廃りが激しいので、商品の陳腐化が早いのが特徴です。ある程度ブランド力が必要なため新規参入に対する障壁があるのと、顧客から一定のブランド認知を得られると、リピーターによる継続購買が見込めるため、いかにターゲット顧客にあった、ブランドイメージを形成できるかが重要な成功要因となります。
その意味で、ポイントは価格、デザイン、立地の面も含めて、主軸とする20代女性にフィットしたブランドイメージを形成できているのではないかと思います。
■収益性
売上総利益率が60%、営業利益率17%です。同じファッション業界のユナイテッドアローズは、売上総利益率50%、営業利益率6%程度なので、セレクトショップ系に比べると高めです。これは、ユナイテッドアローズなどのセレクトショップに比べると、素材にはあまりこだわっていないことの表れといえるかもわかりません。(ポイントの方が価格帯が低いので、なおさらでしょう)
20代女性は、手頃な価格の服をワンシーズンで着潰して、翌年には新たな流行にあわせて服を買い直すという特徴がありそうなので、長持ちする素材を選ぶより、価格重視ということだと思います。このあたりは、同じSPAであるZARAの考え方に近いのでしょう。
■効率性
在庫回転日数44日と、ファッション業界としては、かなり在庫が少ないです。ユナイテッドアローズが176日で回転させているのと比べるとよくわかると思います。これは、販売効率がよいということだけでなく、流行を的確に捉えるために製造リードタイムを短くするなどの工夫をしているためでしょう。
■今後の業績
2009年2月期の売上は前年度113%程度と、増収が予想されています。
■株価分析(マルチプル)
PERが13.6倍、EV/EBIDA倍率が6.7倍、PBRが4.5倍と驚くほど割安という感じではありません。ただし、PBRについては、ポイントのように店舗を賃貸で、大きな資産を持たずに事業運営する場合、株価にはブランドなどの無形の価値が加味されるため、大きめに出てしまうのは仕方のないことです。
■株価分析(DCF法)
今後動向を加味しても、10年後には現状の倍の売上になると仮定すると理論株価は¥8,800で、現状の2倍になります。逆に現在の株価¥4,000程度から成長率を逆算すると、市場からは−5%の減益が続くと見られていることになります。やはり今後の成長性を考えると、¥4,000程度の株価は割安に見えます。
■総括
今後も現状のペースで成長できれば、十分に割安だと思います。また、運転資本が少ないので、成長によって大きなキャッシュを生み出せるのも魅力です。ただし、事業の特性上、競争環境によって売上や利益率が変化しやすいので、今後の競争環境には気を配っておく必要がありそうです。
昨年の秋に、1度手放したSHOEIの株式を再び買い付けました。かなり割安感がでているのと、単元株数が100株で手頃な価格で買えるということで購入しました。
■事業
SHOEIは、ヘルメット製造の大手で、欧米の販売比率が80%で世界シェアが1位。国内はアライに続き2位の企業です。 昨今の円高の影響を大きく受けた企業の1つでしょう。
■業界
ヘルメット業界自体は、成熟しており、その中ではSHOEIも今後大きく業績が伸びることはないと思います。また、新規参入や代替品も考えづらいので、業界の構図が大きく変化することもないでしょう。
■収益性(2008年9月期の業績ベース)
まず資本効率が非常に高いのが特徴的で、ROAが21%でROEが30%と国内の平均的な企業に比べると非常に高い値です。また、売上高営業利益率が24%、純利益率が15%とこれもメーカーとしてはかなり高い数値でしょう。
これは、世界のトップブランドとして市場価格が維持されていることと、特別な営業を必要としないヘルメットという商材の特性上、販管費が少ないことによるものと思います。SHOEIくらいのブランドの商品になると、自販機的に売れているチャネルも多いでしょう。
■今後の業績
2009年9月期の売上は前年度80%程度と、大きな減収が予想されています。
■株価分析(マルチプル)
PERが5.4倍、EV/EBIDA倍率が1.2倍、PBRが1.48倍と非常に低いです。仮に在庫を評価から除いたとしてもPBRは0.93倍と非常に低く、すでに時価総額が自己資本を下回っている状況です。
■株価分析(DCF法)
今後の業績悪化を加味しても、10年後には現状の売上水準までは戻せると仮定すると理論株価は¥2,500を超えており、現状の株価水準からは大きく上に乖離しています。理論上は売上がどれだけ減っても理論値が、現在の株価を上回ります。
■総括
事業として大きな成長が見込めず、一時的には大きな売上減となりますが、長期的には安定した業績を残すと思います。その中で、理論株価が実際株価と大きく乖離している状況は異常な割安と捉え、購入を判断しました。
【2009/3/27追記】
投資尺度の情報が誤っていたため、修正しました。(発行株式数を全て2008年以前のもので計算していました)
●事業概要
衣料ブランド、ユニクロを全国に展開しています。カジュアル衣料のシェアはダントツのNO.1です。徹底したコストダウンにより高品質で低価格な品揃えを実現しています。今後は低価格戦略から脱却していく方針を打ち出しています。
●財務
※収益性
2001年に過去最高売上高を記録して以来、売上高は低迷していました。利益率も2001年を境に急激に落ちましたが、最近良化傾向にあります。
※安全性
2001年以降、良化傾向にあります。
※今後のポイント
戦略転換のによって、売上高、利益率の両方が改善されるかもしれません。
理論株価:10228円
売上高総利益率 48.0%
売上高営業利益率 18.8%
売上高経常利益率 18.9%
売上高純利益率 9.2%
ROE 13.0%
流動比率 230.2%
当座比率 193.4%
自己資本比率 67.0%
固定比率 37.6%
債務償還年数 0.00年
ICR 261.1倍
●事業概要
SPA型カジュアル衣料専門店のチェーンです。ビームス等のセレクトショップとユニクロなどの大衆向けカジュアルの中間の価格帯を狙った商品を取り揃えています。経営指標が年々良化傾向にあります。
●財務
※収益性
ここ数年でかなりコストダウンが進んでいて、売上高総利益率が5年前に比べ10%上がっています。在庫回転月数が5年で半分になっていて、これは業界トップのファーストリテイリングよりも効率的に在庫回転していることを表します。運転資本、有形固定資産がすくないためROICがかなり高くなっています。
※安全性
ここ2年で良化していて、有利子負債も5年での1/3になっています。
※今後のポイント
今後の利益率上昇が未知数ですが、仮に今の水準を保ったとしても株価には割安感があります。今後が注目です。
理論株価 : 5649円
売上高総利益率:60.4%
売上高営業利益率:19.9%
売上高経常利益率:19.8%
売上高純利益率:10.8%
ROE:30.2%
流動比率:183.6%
当座比率:167.5%
自己資本比率:58.3%
固定比率:51.6%
債務償還年数:0.05年
ICR:389.9倍
●事業概要
LBPの世界シェア6割を占めるほか、カメラや複写機でも国内トップクラスとなっています。製品の輸出比率が80%を超えています。
●財務
※収益性
ここ数年で財務体質がかなり良化しています。利益率は年々UPを続けていて、純利益率で見ると1994年に1.6%だったものが9.9%まで上がっています。
※安全性
有利子負債を着実に減らすなど、安全性指標は随分改善されています。
※今後のポイント
売上高の増加、利益率の増加、在庫回転率の増加等、全ての指標を改善する余地がありそうです。
理論株価:4888円
売上高総利益率 49.4%
売上高営業利益率 15.7%
売上高経常利益率 12.9%
売上高純利益率 9.9%
ROE 15.5%
流動比率 227.0%
当座比率 177.3%
自己資本比率 61.6%
固定比率 61.3%
債務償還年数 0.02年
ICR 203.8倍
●事業概要
家庭用製品、化粧品、その他産業科学製品や業務用の製品を取り扱っています。合成洗剤シェアNO.1です。2003年には「ヘルシア緑茶」を発売して話題になりました。これまで柱となってきた、石鹸、洗剤は単価の下落もあって、売上は伸び悩んでいます。ブランド力はあるので、市場を独占できる事業開拓が鍵にになりそうです。
●財務
※収益性
ここ数年、売上高、利益率ともにほぼ横ばいとなっています。
※安全性
ここ数年、安全域で安定しています。
※今後のポイント
利益率の上昇が2001年を最後にストップし、最近はほぼ横ばいです。リストラをやり尽くしたのでしょうか。今後は競争の激しい業界の中で売上高をどう伸ばすかがポイントになりそうです。
理論株価:2607円
売上高総利益率 56.8%
売上高営業利益率 13.0%
売上高経常利益率 13.4%
売上高純利益率 7.7%
ROE 16.1%
流動比率 136.7%
当座比率 98.0%
自己資本比率 65.1%
固定比率 89.2%
債務償還年数 0.21年
ICR 117.4倍
●事業概要
医家薬中心で医薬品業界総合シェアNO.1を誇っています。帝国臓器製薬、ビオフェルミン製薬に出資しています。遺伝子関連の「ゲノム創薬」の開発でも国内では一歩リードしています。
●財務
※収益性
ここ数年、飛躍的に利益率を改善しました。売上高純利益率は10年前に比べて約4倍です。業界トップの利益率となっています。
※安全性
年々良化していて、申し分ないレベルにあります。
※今後のポイント
利益率改善がどこまで進むか未知数ですが、売上の増加がポイントになりそうです。
理論株価 : 6707円
売上高総利益率 75.1%
売上高営業利益率 34.3%
売上高経常利益率 39.4%
売上高純利益率 24.7%
ROE 13.9%
流動比率 539.0%
当座比率 513.1%
自己資本比率 78.6%
固定比率 28.8%
債務償還年数 0.03年
ICR 884.85倍
●事業概要
機械工具、鉄骨関連資材、鉄骨関連部材の3事業を柱としています。売上は機械工具事業が7割ほどを占めています。鉄骨関連はマーケットシェアと利益率の高い事業になっていて、営業利益率は9%程度になっています。機械工具事業のマーケットシェア拡大と鉄骨関連の新商材投入に注力しています。
●財務
※収益性
ここ1、2年でマーケットの需要が旺盛になっていて、売上、利益、利益率のいずれも大きく伸ばしています。
※安全性
ここ数年、一定水準を保っています。
理論株価:2566円
売上高総利益率 10.4%
売上高営業利益率 5.1%
売上高経常利益率 5.7%
売上高純利益率 2.4%
ROE 8.5%
流動比率 158.3%
当座比率 138.7%
自己資本比率 50.5%
固定比率 55.8%
債務償還年数 0.00年
ICR
●事業概要
カジュアル・フォーマル、メンズ、ウィメンズを問わずに品揃えをしているセレクトショップを運営しています。取り扱い商品はベーシックの物が多く老若男女問わずに利用されています。新規出店数を抑え、既存店舗の拡大を軸にして、幅広いニーズに対応する品揃え充実を事業戦略の基軸にしています。因みに私も個人的によく利用しているブランドです。
●財務
※収益性
売上高利益率がここ2年で低下しています。棚卸資産が多いため当座比率があまりよくありません。棚卸資産の回転月数は1999年に1.6ヶ月でしたが2004年には2.7ヶ月になっています。
※安全性
ここ2年は有利子負債が増えています。
※今後のポイント
これ以上、利益率を改善するのは難しいと思います。売上高の増加と年々悪化傾向の在庫回転率の上昇がキャッシュフローを伸ばすことになるでしょう。
理論株価:2788円
売上高総利益率 53.2%
売上高営業利益率 13.1%
売上高経常利益率 13.0%
売上高純利益率 7.5%
ROE 18.5%
流動比率 223.3%
当座比率 97.3%
自己資本比率 68.0%
固定比率 51.3%
債務償還年数 0.29年
ICR 412.3倍
●事業概要
版権事業を中心としています。アニメ番組の企画・制作、ビデオ化やDVD化、携帯コンテンツやブロードバンド配信などへのメディア展開を企画を行っています。 玩具、ゲーム、等にアニメキャラクターの商品化権の販売 。
●財務
※収益性
ここ数年で、利益率、資本回転率の低下が見られます。安全性指標はかなり優良です。
※安全性
有利子負債をゼロにしたためかなり改善されています。
※今後のポイント
売上高成長が株価に大きく利きますが、利益率が以前の水準に戻るとより株価が上がりそうです。
理論株価:446122円
売上高総利益率 20.4%
売上高営業利益率 12.9%
売上高経常利益率 13.0%
売上高純利益率 6.9%
ROE 9.0%
流動比率 529.4%
当座比率 528.6%
自己資本比率 80.3%
固定比率 45.0%
債務償還年数 0.00年
ICR 16.33倍
●事業概要
コンピューターゲームの老舗メーカーで、人気シリーズに、「信長の野望」、「三國志」、「提督の決断」、「Winning Post」などに加え、「決戦」シリーズ、「真・三國無双」シリーズ など、歴史ゲームやシミュレーションゲームでは他の追随を許さない圧倒的な強さを持っています。今後の戦略方針としてユーザー層の拡大と多種のメディアと連動した市場開拓をあげています。
●財務
※収益性
年々良化していて、売上高純利益率は1995年の倍になっています。
※安全性
年々良化していて、特に不安を感じる要素がありません。
※今後のポイント
売上高増加がポイントです。
理論株価:2283円
売上高総利益率 52.5%
売上高営業利益率 33.7%
売上高経常利益率 43.6%
売上高純利益率 26.6%
ROE 14.3%
流動比率 305.1%
当座比率 294.7%
自己資本比率 85.8%
固定比率 74.7%
債務償還年数 0.00年
ICR
●事業概要
紙おむつ、生理用品で国内シェアNO.1。東南アジアでの販売も好調です。少子高齢化の影響で子供向けオムツの需要が減る分を大人向けオムツへとシフトしていくのがキーになりそうです。価格競争激化による単価下落を抑えるためにブランド力のある商品で差別化を図っていく必要があると思います。
●財務
※収益性
売上総利益率を除く利益率は上昇傾向が見られ、収益性の改善が見られます。
※安全性
年々良化傾向です。
※今後のポイント
価格低下を抑えて売上高成長、利益率の改善がポイントになりそうです。
理論株価:4352円
売上高総利益率 44.5%
売上高営業利益率 12.8%
売上高経常利益率 13.0%
売上高純利益率 6.8%
ROE 12.9%
流動比率 151.2%
当座比率 130.8%
自己資本比率 60.2%
固定比率 87.9%
債務償還年数 0.24年
ICR 75.31倍