2011年05月22日
 ■ PowerPointビジネスプレゼン ビジテク 図を描き・思考を磨き・人を動かすプレゼンテーション


本書はパワーポイントを使った実践的なプレゼン資料作成の指南書です。


前半はパワーポイント2007を使った図表デザインの仕方を解説。後半では、本サイトでも取り上げているロジカルシンキングの概念(MECEピラミッドストラクチャーなど)と、実践的なチャート作りのプロセスを紹介しています。さらに悪いチャート例をどう改善させるかといった例も載せられています。

パワーポイントに慣れた方だと、前半はやや冗長に感じるかもしれませんが、後半の部分はプレゼン資料作りの参考になると思います。以前紹介したマッキンゼー流 図解の技術 ワークブックと並んで、ビジュアル部分のセンスを養うにはうってつけです。(本書自体も様々な論理思考本やプレゼン本からの引用があります)


仕事で多数のプレゼン資料を作る機会がある方におすすめの一冊です。



2011年05月21日
 ■ マッキンゼー式 世界最強の仕事術

本書はマッキンゼーで3年間勤務した著者により書かれたもので、効率的・効果的なアウトプットを出すための仕事への取り組み方が示されています。世界最強と言うとおおげさですが、仕事の基本スキルをサラッと習得するのに役立ちます。

本書で書かれている取り組み方には以下のようなものがあります。

■最初の会議で問題を解決してしまう
行動する前に問題の解決策を考える(当初仮説をたてる)

■メッセージを効率よく伝える秘訣
簡潔さ、完全さ、構造

■シングルヒットを打つ(期待に応える)
すべてができるわけではないのだから、しようとしないこと。すべきことだけを、きちんとする。ホームランを狙って、10打席のうち9打席で三振に終わるより、コンスタントに一塁に出るほうがずっといい。

いずれもベテランの社会人にとっては当たり前のことでしょうが、入社3年未満の方に仕事の取り組み姿勢を教えるのには適した一冊でしょう。



2011年01月05日
 ■ ビジネス数字力を鍛える


本書はビジネスにおいて数字に関わるプロセスを
1.仮説をもつ
2.数値を加工する
3.分析結果を解釈する
4.それを第三者に伝える
という4つのプロセスに分けて、それぞれケーススタディを交えながら必要スキル、考え方、テクニックを紹介しています。

日々の業務に追われていると、数値を収集したり、分析したりすることで目的となってしまい、その本来の目的や意味合いを忘れてしまいがちですが、本書では数値分析のそもそも目的という原点に立ち返っています。

また、分析方法だけでなく、解釈の引き出し方や、表現の仕方にまで踏み込んで題材しているので、実務への応用性が高いのが特徴です。

新人からベテランまでビジネスパーソン全般におすすめできる一冊です。



2010年12月04日
 ■ 過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題

コンサルティング会社の採用試験で行われるフェルミ推定やケース面接を題材とした本です。

フェルミ推定では、「シカゴにピアノ調律師は何人くらいいるか?」といった一見捉えどころのない問題に対してロジックを重ねて推定すること、ケース面接では、「新聞社の売り上げを増やすには」といったやや漠然とした経営課題に対して考えられる打ち手を漏れなく網羅的に提示することが求められます。

本書では実際の試験に使われた問題を20ケース収録、回答例は著者が現役の外資系コンサルタントとのディスカッションを経て作成しています。

本書のターゲットであるコンサル志望の方はもちろんですが、一般企業で戦略立案を担当されている方にも戦略の初期仮説を立てるのに有効な一冊です。



2010年10月07日
 ■ 新版 問題解決プロフェッショナル―思考と技術


問題解決の要点をまとめた一冊です。新版になり掲載事例も新たになりました。


仮説思考やゼロベース思考といった思考のスタンスに始まり、MECEやロジックツリーなどのツール類を紹介。

後半に各ツールを用いた問題解決のケースが掲載されていますが、単なるツールの使い方を示すのにとどまることなく、ツールを使ってどのような示唆を出すか、仮説を検証する仮定でロジックツリーをどう見直すかまで具体的に記述。

さらに、最後にクライアントをどのように説得するかというロジックを超えた人間臭い部分までが描写されており、かなり実践を意識した内容まで踏み込んでいます。


明日からでも、すぐに仕事で役立てられる要素が満載なので、幅広いビジネスパーソンにおすすめできます。



2010年10月02日
 ■ 論点思考

問題解決に関する書籍は様々あり、本サイトでも問題解決プロセスの一例を取り上げています。しかし、問題解決手法が真に威力を発揮するのは、適切な問題を設定したときです。

本書は、論点思考と題して、その問題設定の仕方を取り上げています。

論点思考のステップ、論点の当たりのつけ方、論点の構造化など、筆者の長年のコンサルティング経験に基づいた事例を交えての解説は大変説得力があります。(筆者は、論理思考系の書籍の中で名著と考えられる「仮説思考」と同じ内田氏です。)

本書の最後には、「原材料費が上がっているので、コストの問題を解決してほしい」という上司の指示に対する論点の設定と解決策立案のケースが載っているので、実際の論点整理を疑似体験することもできるようになっています。

ビジネスパーソンに広くおすすめできる一冊です。



2010年09月06日
 ■ ビジネス仮説力の磨き方

仮説という言葉はよく聞きますが、よい仮説とは何か?どうやって立てればいいのか?検証の方法は?などの疑問も多くあります。本書では、そんな疑問に対して具体例を交えて解説しています。


よい仮説とは?
新規性と独自性があり、かつビジネスに活用できる(ここが大事!)こと

仮説の作り方は?
常識を疑い、新しい情報と古い情報を組み合わせるなど

仮説の検証方法は?
枠組みを作って、情報を集めて、分析する、ときには仮説を見直す


仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法」と合わせて読むことで仮説思考をより深く理解できると思います。



2010年09月04日
 ■ BBTシリーズ8 コンサルティング入門 (BBTビジネス・セレクト)

名門コンサルティング会社BCGのシニアアドバイザーである内田和成氏が記したコンサルティング業務の基本を解説した本です。

課題発見、解決策の検討、意思決定、実行という問題解決のプロセスに沿って基本業務を6つのスキル、分析、インタビュー、ディスカッション、仮説、パッケージ作成、プレゼンテーションという軸で紹介。

さらに、顧客の期待値マネジメントやプロジェクトのマネジメント、企業変革のコツなども紹介。コンサルタントとして活躍するために必須となる能力やコツを惜しみなく公開しています。


コンサルタント業務に携わっている方はもちろん、企業の企画・管理部門や企業変革の旗振り役をしている方にもぜひご一読頂きたい本です。



2010年07月25日
 ■ ロジカルプレゼンテーション 自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」

企業向けのロジカルシンキング研修の講師が執筆したプレゼンテーションの本です。

プレゼンテーションを提案として捉え、提案の技術を、論理思考力、仮説検証力、会議設計力、資料作成力に分けており、前半はロジカルシンキングで重要な要素をしっかり網羅しています。そのロジカルシンキングの中でも、やや難解に思われるピラミッドストラクチャーを縦の論理(本当にそうなの?)、横の論理(それだけなの?)という独特言い回しで非常に分かりやすく解説しています。

後半は、会議設計や資料作成など、よりプレゼンテーションを意識した内容に。特に、会議の設計力は会議を運営する機会が多いスタッフ部門の方に是非読んで頂きたい内容です。

本書を参考にして提案書やプレゼン資料を作成すると、一気に内容が充実するでしょう。

関連ページ:ロジカルシンキングで仕事力アップ



2010年01月03日
 ■ 意思決定のための「分析の技術」―最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法

そもそも意思決定をする際の分析方法にはどんなものがあるのか?分析と言われるけど具体的に何をすればよいのか?本書はそんな疑問に答えてくれる一冊です。

本書では、筆者が経験を通じて得た分析技術の体系化を試みており、以下9つの分析手法を紹介しています。

・大きさを考える
・分けて考える
・比較して考える
・変化、時系列を考える
・バラツキを考える
・過程、プロセスを考える
・ツリーで考える
・不確定、あやふやなものを考える
・人の行動、ソフトの要素を考える

業務の中で分析作業をすることが多い方にはうってつけの本です。



2009年11月04日
 ■ サイエンス脳のためのフェルミ推定力養成ドリル

本書は、このフェルミ推定の力を高めるためのドリルです。

フェルミ推定とは、中国における紙オムツ市場の規模、ボーイング747型機に入るゴルフボールの数など、実際に調査するのが難しい捉えどころのないものを、推定可能な要素に分解して導く手法のことです。

こうした問題を解くことを好んだ物理学者フェルミの名前にちなんで、フェルミ推定と呼んでいます。フェルミ推定は、一流企業の面接試験として登場することもあります。

フェルミ推定で重要なことは、正しい答えを見つけることではなく、答えを導くためのプロセスを頭に染み付かせることにあります。ビジネスの世界では、一見するとどのくらいの規模なのか捉えどころのない問題というのは多数ありますが、ひとつずつ推定可能な(もしくは文献やアンケートなどで調査可能な)要素に分解していくことで、全体の数量規模を大まかに方向づけることができるようになります。

一流企業の面接試験に通りたい方だけでなく、市場規模や自社の推定出荷量を類推する仕事をしているマーケティング担当者にもおすすめの本です。

投資学・経営学研究室だと、「現象をモデルで考える」がフェルミ推定の参考になると思います。



2008年05月05日
 ■ 地頭力を鍛える 問題解決に生かすフェルミ推定


本書では、地頭力を次のように分解しています。

1.仮説思考力
2.フレームワーク思考力
3.抽象化思考力

とは言っても巷にある論理思考の本と内容的にかぶるところが多く、本サイトのコンテンツで取り上げているものも多くあります。ここまで書いてある内容が同じものが巷にあふれているということは、それだけ重要な考え方であるということでしょう。

その重要な考え方を実践をするという意味で、本書で最後に取り上げている「地頭力を鍛えるために」という章で、いくつかの訓練手法を挙げています。

1.3分間事業シミュレーション(3分でビジネスモデルの収益性を図る訓練)
2.エレベーターテスト(30秒で結論から、全体から、単純にを意識して内容を説明する訓練)
3.ポイントを3つにまとめる(報告を3つくらいの根拠やポイントにまとめてみる)
4.1枚の絵で説明する(1枚のチャートで概念、全体像を明確に示す)

特に3と4は、今の仕事柄、非常に重要性を感じるところです。



2008年04月29日
 ■ ウェブ進化論



旧来の権威を崩し、「知」の世界の秩序が再構築されているという軸で3年前に発刊された本です。ロングテール、RSS、web2.0といった言葉が解説されています。この本は、2年前に一度読んだのですが、最近何気なく読み返してみました。

読み返して印象に残ったのは、最後の部分にあるプロ棋士である羽生氏の言葉。
「ITとネットの進化によって、将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということです。でも高速道路を走り抜けた先では大渋滞が起きています。」

つまり、情報の整備により、定石や終盤局面での指し方などがネット上で随時更新されていき、初心者が上達するスピードは、はるかに高まったということです。しかし、その一方で、そこから先のトッププロになるための狭き門の前には、恐ろしいスピードで上達した人達が大渋滞を形成しているというわけです。

では、大渋滞を抜け出すにはどうすればよいか?本書の記述に私なりの解釈を加えると大きく2つです。
・他にはない異質性を加えて大渋滞を抜ける。
 (渋滞をすり抜けるバイクになったり、空を飛べる車になったりする)
・そもそも高速道路を走らずに、別に道から目的地を向かう。
 (新たな道を作る)

これらをビジネスの世界における個人レベルの行動に落とし込むと、次のようなことだと考えました。
1.知識ではなく、知恵、情緒などで勝負する
  (論理的思考力、人間力、コンセプト提案力をつける)。
2.価値の高い情報を集める。
  (ネットに落ちている2次情報ではなく、生の1次情報を集める)
3.まだ誰もやっていないことに取り組む。

記憶、情報の集約などは、機械が最も得意とするところです。そうなると、人間が差別化できることは何かというと、他にもあると思いますが、上の1,2,3あたりではないでしょうか。このあたりは、「プレミアム戦略」や「ハイコンセプト」につながる話だと思いました。



2008年04月05日
 ■ 戦略「脳」を鍛える

本書では、経営戦略立案においては、戦略論の定石を知った上で、さらにプラスアルファが必要で、兵法や将棋などの例を出した上でそのプラスアルファはインサイトだと結論づけています。そして、そのインサイトを生み出すには(思考の)スピードとレンズ(物の見方)が必要で、各章でそのスピードとレンズの磨き方を述べています。

■スピードの磨き方
1.戦略のエッセンスをコンセプトワードとして覚えておく。
主なコンセプトワードは以下のとおりです。(本サイトで紹介しているワードもいくつかあります)
コスト系・・・スケールカーブ経験曲線
顧客系・・・セグメンテーション、スイッチングコスト、ブランド
構造系・・・デコンストラクションアドバンテージマトリックス
競争系・・・ファースト・ムーバー・アドバンテージ、プリエンプティ・アタック
組織能力系・・・タイムベース競争、ナレッジマネジメント

2.グラフ発想
ある現象をモデル化して、グラフで表す

3.シャドウボクシング
自分に通じるイメージと、他人にも通じる論理、この両方の思考を繰り返す。

■レンズの磨き方
1.視野を広げる拡散レンズ
ホワイトスペースを活用する、バリューチェーンを広げる、進化論で考える

2.狭く深く見るフォーカスレンズ
ユーザーになりきる、テコをきかせる、ツボを押さえる

3.思考をジャンプさせるヒネリレンズ
逆バリをする、特異点を探す、アナロジーで考える

各章には、それぞれの能力を磨くための簡単な例題が用意されています。



2007年12月22日
 ■ マッキンゼー流 図解の技術 ワークブック


このシリーズは他に「図解の技術」、「プレゼンテーション」という解説メインの本を持っていますが、この本は、全て練習帳の形式になっているので、頭の訓練にはもってこいです。私は仕事がらプレゼンのスライドを作ることが非常に多いのです、結構役に立ちます。凝り固まった頭をほぐすのにもいいと思います。




 ■ マッキンゼー式世界最強の問題解決

有名コンサルティングファーム、マッキンゼーの仕事(特に問題解決)の手法を示した本です。MECE、ロジックツリー、仮説思考など論理思考の基礎をひととおり学んでいる方ならおなじみの言葉がたくさん出てきますが、特に興味深かかったのは、問題を構造化したうえで、「最初の会議で結論を出してしまう」ということ。まさに仮説思考そのものですが、こんな会議ができている会社はほとんどないでしょう。もうひとつ興味深いのは最後に仕事とプライベートの考え方まで載っているところです。




2007年06月04日
 ■ 戦略的思考とは何か―エール大学式「ゲーム理論」の発想法


この本は、ゲーム理論をベースに、企業間での戦略だけでなく、政治からスポーツ、ゲームに至る事例をいくつか取り上げ、モデル化してプレーヤーの取るべき戦略を解説をしています。

例えば、

2ラウンド制で三者決闘をするガンマンの中で、最も弾を命中させるのが下手なガンマンが生き残るために取るべき戦略は何か?

最高裁の判事が、3人(A氏、B氏、C氏)の候補の中から上院での承認で1人指名される。指名は第1候補のA氏から順にB氏、C氏の順番に検討され、誰も承認されなければ判事は空席となる。指名の鍵を握る上院議員の3人は、A氏を選ぶくらいなら空席の方がマシだと考えているのに、結局A氏を選んでしまう。それはなぜか?

ある会社が外部からの支配から身を守る策として、ポイズンピル、MBO、ホワイトナイト、静観(何もしない)の4つの選択肢を考えていて、社長を含む5人のキーマンの投票で策が選ばれる。社長は4つの策のなかでポイズンピル推進派で、静観することを最も嫌っている。社長は自分が投票に加わるとホワイトナイトで決してしまうことを悟り、あえて静観を一押しにしている社外の重役に投票権を委ねることで、結果としてキーマン達に社長一押しのポイズンピルを選ばせてしまった。それはなぜか?

など、

様々事例で取るべき戦略、参加者が陥るジレンマが解説されています。初版は1991年とかなり昔になりますが、今日の問題と比べても特に古さは感じず、なかなか読み応えのある本です。この本の中で面白かった事例を日記でも紹介したいと思います。



2007年01月08日
 ■ ロジカルライティング

以前紹介した、ロジカルシンキングと同じ著者の本で、姉妹本と言えると思います。ロジカルシンキングが論理思考の概念的な話だったのに比べて、この本はタイトル通り書くということにフォーカスした内容で、論理をガチガチに固めたい人向けと言えるかもわかりません。(本サイトのコンテンツでも紹介しているピラミッドストラクチャーの作成方法をこってり詳細まで説明しています。)

主なポイントは、(1)抽象的な言葉を使わずに具体的に書く、(2)集めた情報から言えることをきっちり書き手なりに解釈して見出しに書く、(3)文章の中で、一番言いたいことが何か相手に伝わるように書く、という3つです。

昨日紹介した仮説思考で結論を最初に考えて、調査した情報をロジカルライティングで書ければ、それだけでできるビジネスマンになれそうです。



2007年01月07日
 ■ 仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

多くの人は、情報量が多ければ多いほど、優れた意思決定ができると思い込んでいますが、実際に多くの情報を集めようとすると、それだけでタイムオーバーになってしまいます。しかし、仮説思考を身に付ければ、仕事の生産性は大幅に向上し、短時間で良質なアウトプットが出せるようになると書いています。

この本では、一貫して結論を最初に出してから、詳細を調査することを推奨しています。最初のうちは気持ち悪くても、それが生産性を上げる第一歩という主張です。一旦、仮説(結論)を定めれば、あとはそれを論理的に解説できるようにすることだけを考えて情報調査をすればいいので、生産性が上がるということです。そして、論理性を高めるには、ピラミッドストラクチャーが有効となります。

確かにこのとおりに、仕事を進めてみると、業務効率が格段にアップしました。他の論理思考系の本を併せて読むと、さらに活用の幅が広がっていくと思います。

ちなみに、本サイトの中の「論理思考をプレゼン資料に活かす」というコンテンツで、資料はチャートメッセージから作れと書いていますが、これもまさに仮説思考になると思います。



2006年05月15日
 ■ ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ハイ・コンセプトは、2005年に全米でベストセラーを記録した本です。

この本は、農耕社会、産業社会、情報化社会と歩んできた現代社会が、新しい局面「コンセプト社会」に入ろうとしているという話から始まります。


新しい局面を迎える3つの理由として、
1.先進国はこれまでにない豊かさになっていて、人々は物的な面だけでは満足しなくなっていること、
2.アジアには有能でありながら先進国の人に比べ格安で仕事を人材が山ほどいること、
3.単純作業はコンピューターが代行していく時代になっていくこと
を挙げています。


こうした中で、他の人より(コンピューターや単純作業者にはできない)クリエイティブなことを実現できる人が成功者としての道を進んでいくと言っています。


そして今後は、右脳主導型の人間が成功者になり、そのためには右脳を刺激する六つの感性を磨きなさいという内容になっています。


この本は、巷にあふれるいわゆる「成功の法則」といった類の本とは一線を画し、現代社会の情勢から考えた今後の成功者の必要条件を提示しています。そして、訳本なのに読みやすい。その辺は、さすが大前研一氏(訳者)です。


これを読むと、我々サラリーマンは、世界の人材と競争する時代に来ていることを感じさせられます。


バフェットは、消費者独占的で価格弾性力のある商品を生む会社に投資しろと言います。これをアレンジすると、会社はその人にしかない独創的な能力を持った人間に給料を払えという時代になるということでしょう。




2005年09月16日
 ■ ロジカルシンキング 論理的な思考と構成のスキル

私が論理的思考に目覚めた一冊です。

各章に演習問題がありますが、答えは載っていません。おそらく、答えを見つけることが重要なのではなく、どうすればよくなるかということを考えるプロセスが重要だという著者の意図ではないでしょうか。

この本は、ひとりで読むのもいいですが、演習を題材に数人でグループディスカッションをするのにもうってつけだと思います。

コミュニケーション能力を高めたい方におすすめです。





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