投資学経営学用語集
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利付債とは

利付債とは債券の発行者から利子(クーポンと呼びます)が支払われる債券のことです。利付債は固定利付債と変動利付債に分けられます。


 ●固定利付債とは 

固定利付債とは、債券の利子が発行当初のまま固定したものを言います。そのため、固定利付債は金利の変動により価格が上下します。

今、3%のクーポンの付いた10年物の債券を100万円分持っていたとします。金利変動がなく5年後も5年ものの債券のクーポンが3%のままなら、債券の満期日までに得られるキャッシュの現在価値は100万円になります。ところが、5年後に5年物の債券のクーポンが2%で発行されているとしたら、債券の満期までに得られるキャッシュの現在価値は104.7万円になります。(下表を参照)

(単位:万円)
1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 現在価値の累計
貰えるお金 3 3 3 3 103 -
金利が3%のとき
の現在価値
2.91 2.83 2.75 2.67 88.8 100
金利が2%のとき
の現在価値
2.94 2.88 2.83 2.77 93.3 104.7
(注:計算では6年後からを1年目としています。)

これは次のように理解すると良いと思います。市場では債券のクーポンが2%であるにも関わらず、毎年3万円のクーポンが付いた債券を100万円で売ってしまうと割が合いません。毎年3万円のクーポンが付く債券は、そのときの金利の実情に合わせた価格で売られるのが筋です。妥当な価格をDCF法を使って計算した結果が104.7万円だったということです。


 ●変動利付債とは 

変動利付債とは満期までにクーポンが見直されるような債券のことです。クーポンは通常半年程度で見直されます。このときクーポンのベースとなるのが、LIBORです。

変動利付債の購入は将来の金利動向の見方がポイントとなります。金利が上がると固定利付債では、そのときの金利の実情に合ったクーポンを得ることができません。変動利付債には、金利上昇局面で金利が見直され、上がっていくというメリットがあります。逆に、発行者側からすると、金利が下がると予想した場合、変動利付債にした方が金利コストを抑えることができます。

  


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