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2011年01月31日
 ■ 世界最強企業サムスン恐るべし! なぜ、日本企業はサムスンに勝てないのか!?

家電や携帯電話の業界におけるメーカーと言えば、日本ではSONYやPanasonicになりますが、日本以外の国では、LG、SAMSUNG、ハイアールといった名前が出てくるのではないでしょうか。これは一度でも東南アジアや中国などに行ったことがある人なら十二分に実感できることだと思います。日本以外においては、韓国・中国企業の勢いは、日本企業をはるかに凌駕している状況だというわけです。

本書は、そうした企業のひとつSAMSUNGの創業から今日(5年前)の状況を綴り、成功のための転機や今日の成功要因を分析したものです。

主な成功要因として、

・人材戦略(各種訓練、地域専門家制度など)
・新製品開発スピード(注力分野への集中投資)
・マーケティング重視の戦略(デザイン重視、ブランド志向)

などを挙げています。これらの策の前提には、世界で戦うと決めたSAMSUNGの姿勢を伺うことができます。

これらは、市場規模が大きく日本市場で、海外に比べて比較的同質な日本人を相手として、付加機能競争に明け暮れてきた日本企業があまり得意ではない分野であるともいえます。

しかし、日本の需要増が見込めない中では、今後こうしたグローバルで成功している海外企業の事例から大いに学ぶべきことがあるでしょう。(一方で、そのサムスンもハイアールなど中国企業の台頭で基礎技術のある日本と、安価な中国の板挟みを経験することになるかもしれませんが・・・)


本書は、グローバル展開している企業の戦略立案担当者におすすめの一冊です。



2011年01月30日
 ■ ストラテジック・マインド 変革期の企業戦略論

大前研一氏がマッキンゼーアンドカンパニーの日本支社長時代に書いた戦略立案に関する本です。

以前紹介した企業参謀と同様、30年前に書かれた本であるにもかかわらず全く古さを感じさせません。(個々の事例は古いですが、考え方・切口という観点での古さはないという意味です)

企業参謀が戦略立案に必要なプロセスを一通り解説しているのに対して、本書はKFSの絞り込み、戦略的三角関係(顧客、自社、競合)という視点で戦略構築のあり方を掘り下げた本です。企業参謀の理解をさらに深めるためにはうってつけです。

戦略構築を担当している方におすすめの一冊です。



2011年01月07日
 ■ 小倉昌男 経営学


本書はヤマト運輸の元社長である小倉昌男氏が書き下ろした自らの経営姿勢を記したものです。

小倉氏といえば、大手百貨店を顧客としたビジネスから転換して、今や知らない人はいない消費者向け宅配事業である「宅急便」への参入を決めたことで有名です。

本書には、経営を引き継いだ頃から、様々な障壁を乗り越えて宅急便事業参入を果たすまでのプロセスを描いてあります。

本書のタイトルは経営学となっていますが、経営の定石やフレームワークを学ぶというよりは、リーダーとしての姿勢を考察するのにうってつけの本と言えるでしょう。今の時代でも古さは感じさせない普遍的な教訓が多数盛り込まれています。

経営者に限らず部門を率いるリーダーにおすすめの一冊です。



2011年01月06日
 ■ マッキンゼー プライシング


マーケティングにおいてプライシングは企業の利益を決定づける重要な要素となります。現JAL会長の稲盛氏はかつて「値決めは経営」と言って、価格決定を大変重視したそうです。

本書では、そのプライシングを理論的、体系的にまとめた一冊です。特に前半部分のバリューマップを使った考察は示唆に富んでおり、価格とは常に顧客便益との関係を考えることで初めて意味をなすものであることを改めて感じさせてくれます。

値決めに関わるマーケティング担当者におすすめの一冊です。



2011年01月05日
 ■ ビジネス数字力を鍛える


本書はビジネスにおいて数字に関わるプロセスを
1.仮説をもつ
2.数値を加工する
3.分析結果を解釈する
4.それを第三者に伝える
という4つのプロセスに分けて、それぞれケーススタディを交えながら必要スキル、考え方、テクニックを紹介しています。

日々の業務に追われていると、数値を収集したり、分析したりすることで目的となってしまい、その本来の目的や意味合いを忘れてしまいがちですが、本書では数値分析のそもそも目的という原点に立ち返っています。

また、分析方法だけでなく、解釈の引き出し方や、表現の仕方にまで踏み込んで題材しているので、実務への応用性が高いのが特徴です。

新人からベテランまでビジネスパーソン全般におすすめできる一冊です。



2011年01月04日
 ■ グローバルリーダーの条件


今後、グローバル化が進む中で、様々な国の人を引っ張っていくことがリーダーの需要がこれまで以上に高まってくるでしょう。日本ではグローバルリーダーが不足していると言われ、民間企業でも海外拠点をマネジメントできるリーダー不足に悩んでいます。

本書は、経営コンサルタントの大前氏と、幾多のグローバル企業で活躍してきた船川氏が、グローバルリーダーに求められる条件を対談で語ったものをまとめたものです。

本書では条件をいくつか挙げているものの、結局は固定観念を持たずに海外に飛び出していくことが第一歩だということを感じます。そういう意味では、日本から飛び出し海外へ進出していこうとするビジネスパーソンに勇気を与えてくれる一冊と言えるでしょう。



2011年01月03日
 ■ 戦略シナリオ 思考と技術

戦略立案のプロセスを記した本です。最初に人が陥りやすい2つの思考、現在顕在化している枠内で思考するオペレーション思考と、ハイリスクで成功しても再現性のないギャンブル思考について紹介。それらと対比する形で戦略思考力と戦略構想力を紹介しています。

戦略思考力のパートでは、本サイトでも取り上げている仮説思考や論理の構造化に関するスキルを、戦略構想力のパートでは3C分析に加えて、3S(選択、差別化、集中)によってダイナミックな方向性を出すこと必要性を説いています。後半では、戦略を選択する上で収益基準とは別に価値基準にフォーカスすることの重要性を説いています。

経営戦略立案に携わる人におすすめの一冊です。



2011年01月02日
 ■ ビジネス・エコノミクス


エコノミクスとは、日本語では経済性という言葉になります。ビジネスにおいては、業種、業態ごとの経済性を理解することがきわめて重要になります。なぜなら、経済性を理解していないということは、そのビジネスの儲けの仕組みを理解できていないことなるからです。ビジネスで成功している人は、ほぼ例外なくこの経済性について深く理解しています。

本書はその経済性について、経済学の数式による考察からではなく、ビジネスの実例を交えて紹介しています。ゲーム理論やエージェンシー理論価格戦略、競争戦略を題材にした事例紹介や、取引の多国籍化に伴う移転価格税制に関する説明など、内容は多岐にわたっております。

経営者はもちろん、経営企画やマーケティング担当者など、幅広いビジネスパーソンにおすすめする一冊です。





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