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2010年01月11日
 ■ 戦略パワー・プロフェッショナル

問題解決力を鍛えるための本はいくつかありますが、本書は次の4つの力を切り口としている点で、他の問題解決の本とは異なりユニークで新鮮さを感じました。

■フレーム力
問題をとらえる切り口は、正しくユニークなのか?
■コンセプト力
これから進むべき具体的方向は、どこか?
■ロジック力
なぜそうなるのか?それをやると、どうなるのか?
■ポジショニング力
どのように位置づければ、成功するのか?

タイトルは戦略、表紙には問題解決と書かれていますが、内容はマーケティング戦略に近いと思うので、マーケター向けとして本書をおすすめしたいと思います。



2010年01月10日
 ■ 決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法

私が知っている財務諸表の解説本の中で、最も評価の高い本がこの「財務3表一体理解法」です。本書の優れている点は、具体的な事例を取り上げながら財務3表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)がどのように変化するのかをわかりやすく解説している点です。

また、基礎的な内容に加えて、後半では、M&A時ののれん代の処理や事業再生時の減資などバランスシートが大きく変わる場面で、具体的にどの数字がどのように変わるのかを解説。

財務諸表の基礎からやや拡張的な内容まで、幅広く、かつわかりやすく読める一冊です。



2010年01月09日
 ■ コトラー式マーケティング入門

物が飽和してしまった時代の中で、企業にはこれまで以上にマーケティング力が要求されてきます。

そのマーケティングに関する理論の大家と言えばフィリップ・コトラーが有名ですが、彼の著書はボリュームも多く、マーケティングを初めて学ぶにはややハードルが高いのも事実です。

本書は、本サイトで紹介しているマーケティングプロセス、マーケティングミックスや、IT化時代のマーケティングの他、人や組織のマーケティングに関して言及しているコトラーの理論の概要を漏れなくかつ簡潔に紹介しています。

初めてコトラーのマーケティング理論を学ぶ方にはうってつけの本といえるでしょう。



2010年01月05日
 ■ 経営参謀の発想法

戦略立案プロセスを課題設定、現状分析、診断、解決策の検討、実行プログラムという5つに分けて、プロセスごとに詳細な解説をしています。実務で戦略立案に携わっている方におすすめの本です。

筆者(後氏)と同じマッキンゼー出身の波頭氏が書いた「戦略策定概論」とやや重なる部分もありますが、戦略策定概論ではPMSを軸にした戦略立案だったのに対して、本書ではそもそも課題分野をどう設定するか?を基点とした立案プロセスを描いています。

また、各プロセスで登場するフレームワークも少しずつ差異があるので、戦略立案にも様々な視点があることを認識させられます。(既に紹介している「戦略のレシピ」も、この2冊とは異なる視点で描かれています)

本書の中で印象的だった言葉として「インプリシット・ストラテジー」があります。

インプリシット(implicit)とは暗に含まれたという意味で、明示されたというエクスプリシット(explicit)の反対の意味です。

戦略がないのが戦略という会社でも、今日がある以上は何らかの戦略がある。そういう会社を実はよく分析していくと、その会社自体もはっきり認識していない、すなわち暗黙のうちに実行されてきた「内なる戦略(=インプリシット・ストラテジー)」が見えてくるそうです。

現状分析においては、まず始めにインプリシット・ストラテジーを理解することが重要なのだそうです。



2010年01月04日
 ■ 真っ当な株式投資

私はよき投資家になるにはよき経営者としての視点をもつ必要があると思っています。本書では、そのよき投資家であり、よき経営者であるための議論が展開されているように思います。

そもそも株式投資とは何か?社会的意義のある投資とはどういう投資か?価値とは何なのか?など、投資の役割や企業の価値の本質を探ろうとする姿勢が伺えます。

自分の投資は、果たしてどのような社会的価値を生み出しているのか?本書を読んだ後に、自分に対してこう問いかけたくなってしまいます。

ファンダメンタル投資とかテクニカル投資という投資スタイル以前に、投資家が株式投資に臨む際の心構えを記した一冊です。



2010年01月03日
 ■ 意思決定のための「分析の技術」―最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法

そもそも意思決定をする際の分析方法にはどんなものがあるのか?分析と言われるけど具体的に何をすればよいのか?本書はそんな疑問に答えてくれる一冊です。

本書では、筆者が経験を通じて得た分析技術の体系化を試みており、以下9つの分析手法を紹介しています。

・大きさを考える
・分けて考える
・比較して考える
・変化、時系列を考える
・バラツキを考える
・過程、プロセスを考える
・ツリーで考える
・不確定、あやふやなものを考える
・人の行動、ソフトの要素を考える

業務の中で分析作業をすることが多い方にはうってつけの本です。



2010年01月02日
 ■ ポーター教授『競争の戦略』入門

企業の収益性を左右するのは、優れた商品でもサービスでもなく業界構造にあるとするなど、競争戦略の基本原理を記したポーターの名著『競争の戦略』のコンセプトをわかりやすく解説した本です。

競争の戦略は名著ではあるものの、難解な部分も多く一度読んだだけでは、内容を把握することが難しい。ところが、本書であれば、ダイジェストでまとめてあるので、数時間でひととおりの内容を把握することができます。

特に業界構造を決定付ける5つの力の本質を徹底的に知りたいのであれば、原書よりも本書の方がおすすめだと思います。本書を読んだ上で、気になる部分を原書で読み返すという読み方をしてもよいと思います。

名著のガイドとして高い評価を得ています。





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