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2009年12月28日
 ■ デルタモデル ネットワーク時代の戦略フレームワーク

昨日に引き続き、本サイトのコンテンツに挙げられている本を紹介します。この本では、一貫して戦略立案から実行までを統合的にまとめたデルタモデルというフレームワークを紹介しています。

IT化が進んだ現在の企業戦略において、ポーターが提唱する業界構造やバリューチェーンに基づき立案あされる競争戦略論や、バーニーが提唱する内部資源に基づく戦略論では、限界がある。それを解決するのが、それぞれの良さを統合し、新たな概念を取り入れて作られたデルタモデルであるというのが本書の主張です。


ポーターが提唱する差別化、コストリーダーシップを、デルタモデルではいずれもベスト・プロダクトというポジションに位置づけて、加えてシステム・ロックイン、トータル・カスタマー・ソリューションという2つのポジショニングを提唱しています。

この3つのポジショニングを実現するには、8つの方法があり、本書では、その8つの方法にはてはまる企業をいくつか紹介されています。

本書では、最初にポーターやバーニーの戦略論の概要と問題点も指摘しているので、2つの戦略論を十分に知らない人(特にバーニーはポーターほど有名ではないので)でもコンセプトを理解することができるようになっています。

従来の戦略論では論じられていなかった新たな示唆、考える視点を与えてくれる良書だと思います。大項目の小項目の構成がわかりやすいため、ボリュームの割に短時間で読めるのもよいです。



2009年12月27日
 ■ ビジネスロードテスト 新規事業を成功に導く7つの条件

すでに本サイトのコンテンツに、本書で紹介されているフレームワークを挙げておりますが、改めて本書の位置づけという切り口で紹介します。

本書は、新規事業を評価するための7つの評価軸であるセブンドメインズというフレームワークを紹介しています。具体的には業界(マクロ・ミクロ)、市場(マクロ・ミクロ)、そして経営陣(人的ネットワーク、成功要因を実現できる実行力、野心)という切り口によって、新規事業の成功度合いを測れると主張しています。

新規事業がアーリーステージで成功するために必要なことをここまで体系立てて解説している本は、他にはなかなか見当たりません。

ベンチャー起業や大企業で新規事業を立ち上げる方だけでなく、そうした事業を評価する側に立つベンチャーキャピタリストや経営陣などにもオススメの本です。





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