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2009年11月04日
 ■ サイエンス脳のためのフェルミ推定力養成ドリル

本書は、このフェルミ推定の力を高めるためのドリルです。

フェルミ推定とは、中国における紙オムツ市場の規模、ボーイング747型機に入るゴルフボールの数など、実際に調査するのが難しい捉えどころのないものを、推定可能な要素に分解して導く手法のことです。

こうした問題を解くことを好んだ物理学者フェルミの名前にちなんで、フェルミ推定と呼んでいます。フェルミ推定は、一流企業の面接試験として登場することもあります。

フェルミ推定で重要なことは、正しい答えを見つけることではなく、答えを導くためのプロセスを頭に染み付かせることにあります。ビジネスの世界では、一見するとどのくらいの規模なのか捉えどころのない問題というのは多数ありますが、ひとつずつ推定可能な(もしくは文献やアンケートなどで調査可能な)要素に分解していくことで、全体の数量規模を大まかに方向づけることができるようになります。

一流企業の面接試験に通りたい方だけでなく、市場規模や自社の推定出荷量を類推する仕事をしているマーケティング担当者にもおすすめの本です。

投資学・経営学研究室だと、「現象をモデルで考える」がフェルミ推定の参考になると思います。



2009年11月03日
 ■ MBAバリュエーション (日経BP実戦MBA)

バリュエーション(企業価値評価)の実務経験を豊富に持ったM&Aアドバイザーである著者がまとめた、企業価値評価に関する本です。


DCF法、PER、EBITDA倍率など、実際に実務で使う様々な方法で企業価値評価を紹介していますが、詳細を掘り下げるというよりは、考え方の大枠を示す感じで書かれているので、財務の知識を少しでも持っていれば十分に内容を理解できると思います。


実務者がどのようなアプローチで企業価値を評価するのか知っておくという意味では投資家や経営者にとっても大変役立つ本だと思います。



2009年11月02日
 ■ 企業分析シナリオ

本書は、自社や競合を分析していくときに、財務データをどう分析していったらよいのかという視点で構成されています。戦略・財務諸表分析のエッセンスを網羅的かつ平易に記しているので、 ファンダメンタル分析で投資の意思決定をする投資家にとっては必読の書と言えるでしょう。

財務諸表の専門家になるつもりはなく、意思決定をするために企業財務の何を考えるべきかということを学びたいビジネスパーソンにとっても有用な書と言えるでしょう。



2009年11月01日
 ■ エスキモーに氷を売る―魅力のない商品を、いかにセールスするか

本書では、観客動員数最低のNBAチーム、ニュージャージー・ネッツで、人気選手を補強することなく(厳密には補強したくてもできない)、限られた資源を最大限に生かして、チームとして弱いまま事業として成功に導いたマーケティングの要諦が紹介されています。

商品開発やマーケティングに携わる人だけでなく、営業をしている人も一読しておきたい本だと思います。

例えば、
「商品には、往々にしてあってはいけないところに欠点がある」、「自社商品が我々を救うことはない」 (営業の方には耳が痛い話ですが・・・)「顧客が買いたがる製品だけを売る」、「同じ顧客にすこしだけ多く売る」などなど、示唆に富んだ内容盛りだくさんです。





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