2008年04月16日

 ■ 「プレミアム戦略」の記事を読んで

Toyokeizai LIVEに「プレミアム戦略」という本の紹介とともに、著者が語るプレミアム戦略についての記事が掲載されていました。本書自体は読んだことがありませんが、記事の内容が大変興味深かったので、紹介します。

まず、著者はプレミアムなものとは、機能的価値が高く、かつ情緒的価値が高いものと位置づけています。つまり、単に機能がよいだけでなく、人間の情緒に訴えかけるストーリーがあるということ、そしてそのストーリーを売り手ではなく顧客が語るということだそうです。

その例としてポルシェが出てきます。ポルシェは、会社がストーリーを語ることはなく、顧客が語るような仕掛けをたくさん作っているというわけです。今後は、こういったプレミアム感をいかに醸成することが、企業として成長する上で欠かせなくなるとまとめています。

私の本サイトのコンテンツで、論理思考を取り上げていますが、最近では一般的な知識として認知されるようになってきました。(知識として持っていることと、使えるレベルにあることには雲泥の差はありますが・・・)。論理思考が一般的になれば、何が差別化要因になるか。それは、おそらくプレミアム戦略にも書いてあるとおり情緒的価値だと思います。それは、企業としても個人としてもそうなるでしょう。これは右脳を使うクリエイティブな思考ができる人間の価値が高まるとした「ハイコンセプト」にも通じるものがあると思います。

記事では、情緒的価値を醸成するには10年、20年かかるとしていますが、個人レベルでもおそらく10年がかりで醸成するものなのでしょう。自分もこの情緒的価値(あるいはコンセプチュアルな能力とでもいいましょうか)を磨くために、まだまだ精進しなければと思いました。

ところで、記事ではプレミアム戦略で成功している会社は非上場企業が多いそうです。これには、株主の圧力がプレミアム戦略の遂行を妨げる傾向にあるからではないかという考察を加えています(株主にとっては重要なのは、プレミアムよりも目先の利益)。10年後にプレミアムがヒットすることを期待したい長期投資家にとってはジレンマを感じる話です。



 

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投稿者 ふるて : 2008年04月16日 22:58



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