2008年04月15日
■ DCF法のメリット
先日、ご紹介した本「会社の値段 (ちくま新書)」に、DCF法のメリットは、多数の変数を変化させて精緻に企業価値を計算できることではなく、ある企業価値を多数の変数の変化から論理的に説明できるということだと書いていました。つまり、DCF法でロジックを固めて答えを出すのではなく、答えありきの状態からDCF法でロジックを後付けすることもできることだというのです。
企業買収の値決めは、買収する側とされる側の双方が、計算された企業価値にお互いが納得できるかどうかでラインで決まるということを聞いたことがあります。その納得感をEBITDA倍率やPER、DCF法で得たNPVなどの指標から引き出すというわけですが、「会社の値段」では、その中でもDCF法は変数が多いので、割と納得感を引き出しやすいということを言っているのだと解釈できます。
実は、私もDCF法を後付けでの説明に使うという感覚には同感できます。私自身、DCF法を使って投資判断を仰ぐ資料を作ることは多いのですが、結局自分がやりたい方向に向かうように、”それなり”の数字を作って、その数字を納得させられる論理武装をするからです。
買収する側も買収される側も、投資案件の承認をもらう側も承認する側も、互いに人同士。結局のところ重要なのは納得感。DCF法は、その納得感を引き出せる要素が少しだけ多いところにメリットありというわけです。
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投稿者 ふるて : 2008年04月15日 22:01
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