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最近、いろいろな会社の財務諸表に触れる機会があったのですが、財務諸表のことを学び始めた4年前に比べると、格段に読み取るレベルがあがってきたと感じています。
特に、貸借対照表と損益計算書の関係、キャッシュフロー計算書の作成方法が言葉よりもイメージとして理解できるようになってきました。
そんな中で、最近財務諸表で重要だなと思うのは、前にも書いたかもわかりませんが「注記」です。「注記」には、会計方針や偶発、後発の事象、リース取引などの詳細が記載されています。会社間の比較をする際はこの「注記」を見ることで、数字を単純比較してもよいのか、前提を少し置き換えて(例えば会計方針が大きく異なるなら合わせるなどして)比較すべきなのか?を考える必要があるわけで、「注記」というのは非常に重要な存在です。もちろん、経営の実態に合った会計方針を採用しているのか?を見ることも重要でしょう。
基本的な財務諸表の本だとなかなか「注記」のことまで詳細に記した本はないのですが、もう少し突っ込んだ本だと載っているんでしょう。今度探してみます。
ちなみに、注記を丹念に読むことは粉飾決算の匂いを嗅ぎ付けるためにも重要だそうです。バフェットも注記を丹念に読むことが重要だと思っていると何かの本に書いていたような気がします。
先日とある知人から、「○○(会社名:結構有名な会社です)は、△△(商品名)が××事業部とは別の事業部でやっていて、□□(ある付加価値)のような商品を出しにくい組織構造になっている」みたいな話を聞きました。(具体的な名前は直接本論には関係しないので伏字にしています。)
組織構造にはいろいろな種類がありますが、どれも強み、弱みというのはあります。例えば事業部制、機能別、両者をミックスしたマトリックスのどれをとってもその構造特有の長所・短所があります。
組織は戦略に従うという言葉があるので、上記の○○という会社は、戦略に沿って組織を作っているのでしょう。しかし、○○にとっては□□のような商品を競合に出されることが大いにマイナスに働くことになるわけです。そうすると、その競合会社というのは結構おいしい投資対象になったりするかもわかりませんね。
さて、一般的に経営3資源というと、ヒト、モノ、カネと言われますが、企業の中でヒトの問題というのは1/3以上のウェイトを占めるのではないかと思っています。(バフェットの場合は誰が経営しても安泰な会社を投資対象に選んでいますが・・・)
株式投資をやるときに組織構造、企業文化・風土、人事システムにまで突っ込んで考えることは、個人投資家レベルではかなり少ないと思いますが、企業にとってヒトという要素の占める大きいので、ヒトという観点からの切り口も作れると面白いかなあなんて思っています。
2007年も半分が過ぎてしまい、今さらな感じはしますが、バークシャーハサウェイの2006年末ポートフォリオを調べてみました。

このポートフォリオで、1年間で150億ドル程度の資産増しているようです。新規でポートフォリオに追加したものが多いようで、継続保有している株式については、株価は上がったり下がったりでトントンのようです。
このポートフォリオを見て思いましたが、名だたる大企業ばかりですね。まさに誰が舵取りしてもこけない会社なんでしょう。
昨日、粉飾決算の話を書きましたが、書いているうちにどんな会社が粉飾に手を染めてしまいがちなのかという疑問が出てきたので少し考えてみました。
私の考えでは、おそらく経営理念、社会貢献、VISION、こういった企業が本来もっていた目的を忘れて、株価や利益といった目的を達成するための手段にフォーカスをあてすぎた企業に粉飾の芽が出てくるのだと思います。企業にとって、経営理念、VISINOというものは利益や株価といったもの以上に重要な要素です。もちろん株価や利益が重要でないわけではありませんが、これらは企業の持つ目的を達成するためにある手段でしかないわけです。
本来の目的に照らせば粉飾のような法令違反は起こらないわけですが、目的が株価や利益になった瞬間、本来の目的はどこかに追いやられて粉飾に走ってしまうのでしょう。ワールドコムやライブドアなどはまさに株価上昇を目的としてしまったために破綻しました。
われわれ投資家にとっても株価は非常に重要な指標なので、ついつい株価ばかりを追ってしまいがちです。しかし、それでも企業のもっている目的(企業理念、VISION、社会への貢献)が何で、その目的を達成した結果として利益や株価がどうなるのかということをよく考えて投資をしたいと思っています。なぜなら、目先の株価を追って投資する投資家は、やはり目先の株価を追っている企業を選んでいる可能性が高くなると思うからです。(このあたりは自分への戒めでもあるわけですが・・・)
目先の株価を追わない投資というのは、私のスタンスである長期投資になるわけですが、これからもこのスタンスを守っていきたいものです。(真に企業を見極める目があるかは別として・・・)
ちなみに、企業が目先の株価を追って法を犯してしまう例が粉飾決算なら、投資家が目先の株価を追って法を犯してしまう例としてインサイダー取引があります。くれぐれも注意したいところです。
<参考>粉飾決算の基本パターン