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先回の日記で紹介した本の中から、面白いケースをひとつ紹介します。
A、B、Cという3人のガンマンが三者決闘に臨みました。第1ラウンドではA、B、Cという順にそれぞれ1発ずつ銃を撃てます。そして生き残ったものは再びA、B、Cという順に1発ずつ銃を撃つことができます。
各ガンマンにとって最良の結果は1人だけ生き残ること、次によいのが2人生き残ること、3番目によいのが全員生き残ること、最悪なのは自分が殺されることです。
各ガンマンの命中率は以下のとおりとします。
A : 30%
B : 80%
C : 100%
さて、このときにガンマンAが最初にとるべき行動は何でしょうか?
この本は、ゲーム理論をベースに、企業間での戦略だけでなく、政治からスポーツ、ゲームに至る事例をいくつか取り上げ、モデル化してプレーヤーの取るべき戦略を解説をしています。
例えば、
2ラウンド制で三者決闘をするガンマンの中で、最も弾を命中させるのが下手なガンマンが生き残るために取るべき戦略は何か?
最高裁の判事が、3人(A氏、B氏、C氏)の候補の中から上院での承認で1人指名される。指名は第1候補のA氏から順にB氏、C氏の順番に検討され、誰も承認されなければ判事は空席となる。指名の鍵を握る上院議員の3人は、A氏を選ぶくらいなら空席の方がマシだと考えているのに、結局A氏を選んでしまう。それはなぜか?
ある会社が外部からの支配から身を守る策として、ポイズンピル、MBO、ホワイトナイト、静観(何もしない)の4つの選択肢を考えていて、社長を含む5人のキーマンの投票で策が選ばれる。社長は4つの策のなかでポイズンピル推進派で、静観することを最も嫌っている。社長は自分が投票に加わるとホワイトナイトで決してしまうことを悟り、あえて静観を一押しにしている社外の重役に投票権を委ねることで、結果としてキーマン達に社長一押しのポイズンピルを選ばせてしまった。それはなぜか?
など、
様々事例で取るべき戦略、参加者が陥るジレンマが解説されています。初版は1991年とかなり昔になりますが、今日の問題と比べても特に古さは感じず、なかなか読み応えのある本です。この本の中で面白かった事例を日記でも紹介したいと思います。