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私は、本サイトとブログを同じドメインで運営しています。半年ほど前まで、ブログは別のブログサービスを用いていたのですが、ブログも同じドメインに吸収してしまいました。
同じドメインで運営すると、何かあったときのリスクは非常に大きいです。例えば、同じドメインでの運営でだと、何かあったときに全てのデータが飛びます。しかし、同じドメインで一元的に管理できて非常にラクです。本サイトとの統一感も出しやすくなります。
これは、会社でいうと、業務をアウトソースするか自社の社員にやらせるかという話に似ているわけです。アウトソースした方がリスクが小さく、自社の社員にやらせるほうがリスクは大きいというわけです。先日友人と話をしているときに会計学の観点でそれを示すものがあるという話を聞きました。それは、損益分岐点分析に使う、変動費と固定費です。
会計学では、変動費は売上に連動して変化する費用、固定費は売上には関係なく発生する費用として捉えられています。ところが、その友人曰く、変動費は他人にリスクをとらせているもの、固定費は自分の会社でリスクをとっているものにだそうです。
確かに、損益分岐点の計算式に基づいて、変動費率と固定費を変化させたとき、変動費率が大きい方が、売上が上がったときの儲けは少なくなりますが、売上が下がったときの損失も少なくなります。逆に固定費の割合が大きいと売上が上がったときの儲けは大きくなりますが、売上が下がったときの損失も大きくなります。
先ほどの業務のアウトソースの例でいくと、アウトソースすることは変動費率を上げることになり、自社の社員でやらせるということは、固定費を上げていることになるわけなので、意味合いとしては十分に納得できます。
ちなみに変動費と固定費の割合はどれがよいという話ではなく、考え方の違いだと思います。ハイリスクをとってハイリターンを狙うなら固定費を上げたほうがよいわけですし、ローリスク・ローリターンでいきたいなら変動費率を高めておけばよいわけです。
最近、財務とか会計の話に対して感度を高めているのですが、面白い記事を発見したので紹介します。
第4回 170億円の時価評価が125億円〜クレイフィッシュの企業価値の低迷とファイナンス理論〜
ファイナンスの理論では、自社株買いをしても株価は上がらないということになっています。なぜなら、会社の資金を投入して、株式を購入するので、株主価値と発行株式数が同じだけ低下するためです。
しかし、それは理論上の話で、往々にして自社株買いというのは投資家の心理に影響を与えて株価変動の要因となるようです。例えば、「会社が自社の株を買うということは、会社の考える価値より株価の方が低いからでは?ならば今なら買いかもわからない」というような感じです。
さて、先ほどの記事、後半の部分で自社株買いで株価が上がるケースを取り上げていますが、これも面白いですね。経営能力の疑わしい経営者が現金を持っていることで、現金を保有していること自体のリスクが大きいととらえられて株価が低くなっている。それを自社株買いすることによって、適正な株価に戻るというケースです。
理論とそれに基づく前提を考え、その前提が崩れたときにどういうことが起こるのか?そんなことを考えてみるとファイナンスも非常に楽しいですね。
最近、財務の勉強を再開したのはすでにお伝えしたとおりですが、財務系の新ページを作るとともに、既存ページのパワーアップも図っていきたいと思います。
その第1弾として、β(ベータ)のページをパワーアップしました。
β(ベータ)とは、個別株式の変動と株式市場(日本の場合、通常はTOPIX)の変動がどの程度連動しているかを表した数字で、マーケットリスクを測るための指標です。β(ベータ)は、企業価値を算出する上でも重要な指標になります。
そのβ(ベータ)を、視覚的にわかりやすくなるような解説を付け加えました。結局のところ、β(ベータ)
とは、個別株式の変動と株式市場の変動を回帰分析した際の傾きだというわけです。こうして散布図にして視覚化すると、自分が使っているβ(ベータ)という指標がどんな前提にもとづいて計算されているのかがわかったよいですね(結局のところは最もそれらしい値をとっているにすぎないわけです)。
参照:β(ベータ)
実は2年くらい前に、リアルオプションという概念を学んだのですが、最近になってやっと、意味するところや計算方法がわかってきた気がします。
少しリアルオプションについて解説します。
通常のPJの評価では、PJに投資をしたときと、しないときのキャッシュフローを計算して、その差額からPJに投資すべきかどうかを判断します。
このPJの投資には参加権が必要で、モタついていると参加権を競合に取られてしまうようなことが考えられる場合にリアルオプションが威力を発揮します。
参加権というオプションがつくことで、
1.参加権だけ先に購入して、後でPJ投資の判断をする。
2.参加権購入と同時にPJ投資に投資をする
3.PJに投資しない
というように選択肢が拡大します。
さらにここで競合の参入確率などを考慮に入れると参加権をいくらで購入すべきか?競合の参入が確実にわかる情報の価値はいくらか?といったことをリアルオプションの考え方で導くことができます。
このリアルオプションを考えるモデルとして、ディシジョン・ツリーというものがあります。近々簡単な例を本サイトのコンテンツとしてアップしたいと思います。