2005年12月11日
私は、本業で物を設計しています。物を設計する上では、当然強度計算などしますが、計算上の値が実使用上のぎりぎりでは問題があるので、理論値に余裕をもたせます。この余裕を安全率といいます。また、物が設計の狙いの寸法どおりにできるとは限らないので、必ず上下限の寸法を決めまておきます。さらに、その上下限を超えた範囲でも性能上問題のない設計にしておきます。
しかし、むやみやたらに安全率を上げると、製品の製造コストに響いてくるので、品質とコストの兼ね合いを考えて、安全率を設定する必要があります。(たとえば、飛行機のように故障が人命に関わる場合は安全率を高めにしますが、CDのケースのように壊れても人命にはさほど影響しないものであれば、安全率を低めにします)
こういった安全率の設定は蓄積された技術に裏づけされるものですが、ある程度は経験や勘が必要な部分もあると思います。
安全率の考えと同じようにグレアムやバフェットも自分で算出した株価に対して、さらに何割かの安全域というものを設定し、安全域内にある株式を購入するようにしていました。
これも製品設計と同じで、安全域を低く設定しすぎるとチャンスをみすみす逃すことになりますし、高く設定しすぎるとリスクを大きくすることになります。こちらは安全率以上に経験や勘の要素が大きいと思います。
こうした安全率、安全域といった数字をいかに実態に合わせて設定していくか。そのへんの数字に対する感性が設計においても、投資においても重要なんでしょう。
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投稿者 ふるて : 2005年12月11日 22:43
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